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目撃
「目撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
じた一章であるが、流布本のそれに比して、予の蔵本では内容が遥に多い。巴※※自身の
目撃した悪魔の記事が、あの辛辣《しんらつ》な弁難攻撃の間に態々《わざわざ》引証さ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
い杖を持っていた。」――これは、前に書いた肺病やみのサムエル・ウォリスが、親しく
目撃した所を、ペックが記録して置いたのである。だから、フランシス・ザヴィエルが遇....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
実や、国民の最大多数の食事を制限している高率の租税《そぜい》の費途《ひと》なども
目撃している。およそこれらのごく普通な現象も、我々をしてかの強権に対する自由|討....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
のだった。クララはこの光景を窓から見おろすと、夢の中にありながら、これは前に一度
目撃した事があるのにと思っていた。 そう思うと、同時に窓の下の出来事はずんずん....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ために地球の反対側を見るようになる。もちろんこの場合でも我々は実際視線上に地球を
目撃することはできないであろう。なぜかと言えば地球の反対側からの光が、そうして我....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
怯懦にし、煩瑣にし、野卑にし、放肆にする。我々は電車に乗る度毎に礼譲の治外法権を
目撃して人間の美性が電車に傷られつゝあるを感じる。 ▲門外から見ると文人の生活....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
実なら、奇々怪々《ききかいかい》なる出来事だといわなければならぬ。 その怪事の
目撃者というのは、焼跡に建っている十五坪住宅の主人で、昼間は物品のブローカーをし....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
兄の山岸中尉であった。 児玉法学士は、例の怪物が水蒸気のように消え去るところを
目撃した、貴重な人物であるが、室戸博士はそれを信じてくれない。しかるに帆村荘六だ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
両手を合わせて、その場に立ち尽したことでございました。 私は前にも幾度か竜体を
目撃して居りますが、この時ほど間近く見、この時ほど立派なお姿を拝んだことはござい....
「迷信解」より 著者:井上円了
を投げ柝をうち、あるいは火を吐き戸をたたくというが、その真偽は判定し難きも、実際
目撃したりという話を聞くに、石を投ぐるは後足をもって石をけとばすのであるとのこと....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
く、 小生、一夕某氏の宅を訪いしに、老幼男女相集まり、コックリ様の遊戯をなすを
目撃せり。そのとき種々さまざまのことをうかがうに、十中六七は当たるもののごとし。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なるに驚くという。これ、他なし。インド洋より帰るときは、インド、シナ諸方の実況を
目撃せるによる。 船インドに着し、その市街、民家、林園等を観察するときは、おの....
「西航日録」より 著者:井上円了
の一斑をも実視するを得たり。これと同時に貧民の住家を訪い、下等労働社会の状況をも
目撃するを得たり。そのいちいちは二、三紙のよく尽くすところにあらざればここに略し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
人の想像するようには甚だしく目立たず、その時代の人、なかんずく仏人は自己が親しく
目撃する変化をほとんど意識せず、また諸種の例証に徴して新形式を組織的に完成する事....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
実とは思っていない。けれども明治時代――或いは明治時代以前の人々はこれ等の怪物を
目撃する程この町中を流れる川に詩的恐怖を持っていたのであろう。 『今ではもう河童....