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目的論
「目的論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目的論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
七二種の著書を焼払いたいという希望を言明している。プラトンの自然科学の取扱い方は
目的論的であって、我々の見地から言えば根本的に間違っている。一体彼がこの偉大な自....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
骨格に自然科学の肉を着けたものという批評を免れることはむつかしい。しかしそういう
目的論的形而上学的のにおいをきれいに脱却して、ほとんど現在の意味における物理的科....
「笑い」より 著者:寺田寅彦
ものが悲劇ならびに一般芸術に対してもつ特異の点を論じたり、笑いの社会道徳的意義を
目的論的な立場で論じたりしている。 読んでいるうちにいろいろ有益な暗示も受ける....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
がする。 いろいろの草の根の張り方にそれぞれ相違のある事にも気がつく。それらの
目的論的の意義を考えてみるのもなかなかおもしろい。同じ面積を、時季によってちがっ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
意味していることも亦、忘れられてはならない。 * 倫理主義は一面歴史理論に於ける
目的論に関係している。だから形式主義からではなくて却って歴史学派の立場からさえも....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
ciale を見よ)。論理は単なる合理的な論理としては現実には存在しない。論理(
目的論)は常に、原理的に、信念を組織的に与えるものが何であるかにある。個人意識へ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
が、ドリーシュの新生気説によればこの困難は避けられる、というのである。 吾々は
目的論一般に就いて分析している暇を持たないが、カントの
目的論が自然の因果とはの一....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
。恰も生物学に於ける諸法則――法則というものは範疇体系から出て来る――が、一種の
目的論とか新乃至旧生気説的原理とかが、物理学乃至化学の法則ではあり得ないように、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
か(例えばカント)、又は両者の広義の調和説に陥る他はない(例えばアリストテレスの
目的論・スピノザの平行論・ライプニツの予定調和説・等)。この困難を免れるには、形....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
には判らない、恐らく行きつくべき目的地はないのだろう。だが少なくとも映画はこの非
目的論的な性質にとって、時代の現実を、風俗を、道徳を、分析し解体して行くだろう。....
「辞典」より 著者:戸坂潤
的な哲学者や文明批評家達は、概して人間の理性が一定の実際生活上の必要を目標として
目的論的に切断されたり形象づけられたりしたものを、漫然と技術と呼んでいる。だが之....
「生産を目標とする科学」より 著者:戸坂潤
やバスのために伝書鳩や犬よりも無能である)、技術の目的と云えよう。しかしそういう
目的論ではなくてそれ自身の内部的目標が今問題だ。技術というカテゴリーが問題なのだ....
「耳と目」より 著者:寺田寅彦
耳は耳だけではそういう自由をもたない。この事実にもいろいろな意味があるが、主要な
目的論的意義はやはり光と音との本質的差異と連関している。しかしここではそれは別問....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
たもの目論みられたものを考える。即ちそれは意志の概念に帰する。併し勿論之は生物の
目的論的考察の対象とはならない。第二に考えられるものを私は「仮の合目的性」と呼び....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
して、而も人類の生存に取っては何の利益もないと考えられて居ります。すべて物ごとを
目的論でもって解釈するのは危険かも知れませんが、私はこの空気中の窒素も酸素と同じ....