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目見え
「目見え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
目見えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
は番頭と一しょにやって来ました。今日はさすがに権助《ごんすけ》も、初《はつ》の御
目見えだと思ったせいか、紋附《もんつき》の羽織を着ていますが、見た所はただの百姓....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
「東西！ お目通りに控えさせましたるは、当座の太夫元滝の白糸にござりまする。お
目見え相済みますれば、さっそくながら本芸に取り掛からせまする。最初｜腕調《こてし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そのあとを追った三人づれの、同じような同心隊がありました。まことに久しぶりでのお
目見えですが、あとからの三人づれは、だれでもないあのおなじみのあばたの敬四郎とそ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なることに話が決まったから、だんなに引き合わせろとこう申しましたんで、さっそくお
目見えにつれてまいりましたが、すばらしい珍品じゃござんせんか。どうです！ 御意に....
「新生」より 著者:島崎藤村
どではなく岸本のところへよく人生の不如意を嘆きに来た頃に、そこの細君に連れられて
目見えに来たものであった。水道の栓《せん》から迸《ほとばし》るように流れ落ちて来....
「蠅男」より 著者:海野十三
話がおますのや。それは蠅男の機関銃のことだすがナ、その機関銃の銃身がこっちには皆
目見えへなんだちゅうのだす」 「え、もう一度いって下さい」 「つまり、蠅男は機関....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
声をするな、是から縁側づたいにまいるのだ、間違えてはいかんよ、彼処へ出ると直にお
目見え仰せ付けられるが、不躾に殿様のお顔を見ちゃアなりませんよ」 權「えゝ」 富....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
選したものが宿役人を勤めたのである。そのおりの当選者が木曾福島にある代官地へのお
目見えには、両旦那様をはじめ、家老、用人、勘定方から、下は徒士、足軽、勘定下組の....
「縮図」より 著者:徳田秋声
何にも知らず、行き当りばったりに飛び込んで行った浅草の桂庵につれられて、二度目の
目見えで、やっと契約を結んだ家は、そうした人生の一歩を踏み出そうとする彼女にとっ....
「足迹」より 著者:徳田秋声
ありそうで、絶えず奥へ気を配り、うっかりしているようなことはなかった。 お庄は
目見えの時、内儀さんからこの女の手に渡されて、二、三日いろいろのことを教わった。....
「文福茶がま」より 著者:楠山正雄
がて拍子木が鳴って、幕が上がりますと、文福茶がまが、のこのこ楽屋から出て来て、お
目見えのごあいさつをしました。見るとそれは思いもつかない、大きな茶がまに手足の生....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
普請掛、御勘定役などの諸役人は、どれも祿高百俵内外の旗本とか御家人とかいう将軍お
目見え以下の軽い武士であった。そして、宮中のご方々には会計のことに手をつけさせな....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
、女中のクレマンが彼を引き止めて、大変いい料理女を見付けたと告げた。 数分後御
目見えに出て来た料理女は信用の出来る立派な身元証明書を持ていた。相当な年齢のなか....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
まする。 お話二つに分れて、松葉屋に抱えになりました鋏鍛冶金重の娘お富は、まだ
目見え中でございますが、
目見え中と云うものは主人が内所に置いて様子を見ます。 主....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
日と続かなかったのにはほかに理由がある。当時の習慣で、口入屋から行くと三日間のお
目見えがあり、三日間でやめると手数料がいらない。三日をすぎると主人と本人とが半々....