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「目覚ましい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目覚ましいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
状態にあったのが、地質学上地層堆積物によって見当のつけられるような時代至って急に目覚ましい速度で進化し、そうしてその後は徐々に再び永遠の死の静寂に沈んでゆくとい....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
い、軽巡の戦隊を脅かした。儂達の戦隊の活躍は、自分でいうのは少しおかしいが、実に目覚ましいものだったよ。殊に僚機の第二号機に竹花中尉、第三号機には熊内中尉が単身....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ると、訓練された在郷軍人会、青年団、ボーイ・スカウトは、直ちに出動した。 一番目覚ましい飛躍を伝えられたのは、矢張り、光の世界と称ばれている東京は下町の、浅草....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
欧洲文化に大混乱を来たした。思想界にも文学界にもいろいろのイデオロギイやイズムの目覚ましい興隆と絶えざる変遷があったが、その波に漾いながら独身時代の庸三の青壮年....
春昼」より 著者:泉鏡花
許の細流や、一段颯と簾を落して流るるさえ、なかなかに花の色を薄くはせぬ。 ああ目覚ましいと思う目に、ちらりと見たのみ、呉織文織は、あたかも一枚の白紙に、朦朧と....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
だから、たとい大役を引受けさせられたとは云え、奥州出羽の押えという名誉を背負い、目覚ましい加禄《かろく》を得たので、家臣連の悦《よろこ》んだろうことは察するに余....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
て、そのうらのお店《たな》ものの奴隷生活がうつしだされている。一年に一度の、この目覚ましい慰安的な、解放したようでその実解放しない、人目を眩《くらま》す華々しい....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
等にすぐれた、つまり男性的の天狗さんは殆んど全部この国に集って了い、いざとなれば目覚ましい働きをしてくれますので、その点大そう結構でございますが、ただ愛とか、慈....
紫大納言」より 著者:坂口安吾
燈火のもとで、はじめて、天女のありさま、かお、かたちを見ることができたとき、その目覚ましい美しさに、大納言は魂も消ゆる思いがしたのであった。いかなる仇敵であろう....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
、帯紐が下へさがって弓状の弧線をなしている。 未荘の仕来りとして誰でもちょっと目覚ましい人物を見出した時、侮るよりもまず敬うのである。現在これが明かに阿Qであ....
小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
ちは一様に山々を呪い、都会にアコガレをよせていたが、その思いは、まことに激しく、目覚ましいものであった。 私は精神病院へ入院して、やがて病人たちを観察しはじめ....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
う庭園を持つという意味は王侯になることでございます。男子と生まれて王侯となるのは目覚ましいことでもございますし願わしい限りでもございますが、さて王侯になって見た....
地上」より 著者:島田清次郎
悪い成績ではなかった。 十六の春である。人間に恵まれた力の一斉に成長し奔騰する目覚ましい時期である。平一郎は自分ながら伸びた背丈や、張りきった肉付や、はっと気....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
素人とはいえ熱心に定跡を学んでいる風がある。この分で行くと、京城の棋界はこれから目覚ましい発達を示すのではないかと考える。 昌徳宮へ案内された。ここは、昔から....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
板の屋根は、洪水のように光を漲らせ、幾万となく打ちつけた銀の鋲は、騎士の鎧よりも目覚ましい。白壁は薔薇色の陰を帯び、窓の掛け布は恋人の腕にすがった乙女のように力....