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盲蛇
「盲蛇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盲蛇の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
う事を前以て知って居たなら余は斯う引き返す勇気は出なんだかも知れぬ、茲が世に云う
盲蛇だ、知らぬほど強い者はない、愈々帰り着いて様子を見ると、宵に少しばかり降った....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
飛んだ御災難で」 「いまいましいやつらだ」 「役割を見損なって木戸を突くなんて、
盲蛇《めくらへび》物に怖《お》じずとはこのことだ。その代り、さんざん、敵《かたき....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、辞退の色もなく引受けて、少しもハニかむ色なく、筆をぶっつけようとする度胸だが、
盲蛇《めくらへび》だか、それを白雲は、小癪《こしゃく》な奴だという気がしないでも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
失っているからのこと。こう思ってみると、四人は一度にカラカラと高笑いをして、 「
盲蛇《めくらへび》、物に怖《お》じず」 といいました。 そこで高部は一層図に乗....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
のが千尋の淵の底を探るにも似ていよう。どっと滝を浴びたように感じながら、ほとんど
盲蛇でまっしぐらに突いて出ると、颯と開けた一場の広場。前面にぬっくり立った峯の方....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
、それにともなうものではない。むしろ達人ほど自信がない。怖れを知っているからだ。
盲蛇に怖じず、バカほど身の程を知らないものだが、達人は怖れがあるから進歩もある。....
「予が出版事業」より 著者:柳田国男
した。体裁組方等は殆ど皆自分の考案で、表紙の萩の絵は弟の松岡映丘に描かせ、序文は
盲蛇に私一人で書いた。それを先生にも見せずに刷ってしまったと謂って、後でうんと叱....