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直叙
「直叙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
直叙の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「『土』に就て」より 著者:夏目漱石
外に何人も手を着けられ得ない、苦しい百姓生活の、最も獣類に接近した部分を、精細に
直叙したものであるから、誰も及ばないと云うのである。 人事を離れた天然に就《つ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、その次の文言につかえてしまいました。 なるほどここまでは、事実をすんなりと
直叙したのだから、スラスラと書けましたが、これから、どう書いていいのか、自分たち....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
てさくら狩を構成しているのに反し、現代の句は牡丹桜そのものの風雨にもまるる有様を
直叙している。 花疲れたうべともなき夕餉かな 八千女 窓下に座りくづれて花疲れ....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
代は一時代より客観的美に入ること深きを見る。古人が客観に動かされたる自己の感情を
直叙するは、自己を慰むるために、はた当時の文学に幼稚なる世人をして知らしむるため....