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「直木三十五〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直木三十五の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
二三十間も上になり、下になりして転げ落ちた末、ついに将監首を獲られたとも伝える。直木三十五氏が、加藤清正は山路将監を討った以外、あまり武功がないとけなしていたが....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
治家としては、陰翳が多い訳だ。 だから誇張されれば、いくらでも悪人になり得る。直木三十五は「尊氏は成功した西郷隆盛である」と評して居るが、人物としては相当なも....
死までを語る」より 著者:直木三十五
お芳」などの大阪種の、侠客物の味は、まだ忘れられない。 九 植村宗一、直木三十五の外に、私は、北川長三、竹林賢七というペンネームを、一年か、半年もって....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
大大阪小唄直木三十五作歌 一、大君の 船着けましき、難波碕 「ダム」は粋《シッ....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
の具体化は、国際文化振興会の成立以前、既に前年松本学氏が警保局長であった当時、故直木三十五氏や三上於菟吉、佐藤春夫、吉川英治諸氏と提携して「文芸院」設立を目論ん....
ブルジョア作家のファッショ化に就て」より 著者:宮本百合子
化であるように、ブルジョア作家の反動化は千変万化だ。 ブルジョア大衆文学の才人直木三十五は、ついこの間「ファッシズム宣言」と云う啖呵文を読売紙上に発表して、三....
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
のことは、市場としてのジャーナリズムの上をほとんど独占しているかのように見える、直木三十五などを筆頭とする大衆文学と陸軍新聞班を中心として三上於菟吉などがふりま....
国際無産婦人デーに際して」より 著者:宮本百合子
しつつある。未組織の文学愛好者、特に婦人の間に多くの読者をもっている三上於菟吉、直木三十五などというブルジョア作家たちは手をつないで軍部の雇作家になった。 わ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
も質から云っても、ずっと進歩している吉井勇伯夫人徳子(『中央公論』一月号に於ける直木三十五の紹介によると通称「おどん」)吉井勇伯自身、引いて柳原義光伯、近藤滋弥....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かね」「そしたら小説家みたいに、嘘かいてやる」悲しき問答でしょう? 文学と云えば直木三十五しかよんだことがないというのをカンバンです。素人文学というものがここま....
愉快な話」より 著者:豊島与志雄
にとったものが、最も美味である、などと『南国太平記』のなかで坊さんに饒舌らしてる直木三十五も、さぞ得意だったろう。『馬車』のなかで占筮の講義を長々とやってる横光....
十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
など、一週間、原稿は一枚も書かずに碁をうってばかりいたことがある。川端康成君、故直木三十五君なども、碁の仲間だったが、十一谷君と最も番数多く碁をうったのは、住所....
生前身後の事」より 著者:中里介山
てたかって彼を虐殺してしまったのだ、丁度、松井須磨子を殺したように、また後の文士直木三十五と称するこれは素質から云っても程度から云っても須磨子や沢正に下ること数....
人造物語」より 著者:海野十三
年号に、「人造人間殺害事件」という探偵小説が出たのも、その一つ。前号には畏敬する直木三十五氏の「ロボツトとベツドの重量」というのが出た。 すこし前に、東京上野....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
してのすぐれた作品を発表したということであるが、私は不幸にしてまだよんでいない。直木三十五が、この方面にだいぶ身を入れはじめたということであるし、彼はたしかに何....