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「直進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
せり、その後引続き観測の結果、該ロケット艦の進路は、まさしく吾がミルキ国に向って直進中なることを知りたり。而してロケット艦とわがミルキ国との出会時日は明後日の二....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
で降りると、艦は水平に直った。水中レーダーは、完全に城塞の位置を捉えていた。艦は直進する。 それから暫くして、アンダーソン教授の手によって、いよいよ生理電波で....
予報省告示」より 著者:海野十三
、火星には生物はなく、植物は繁茂しているが、下等のものばかりで、火星は一路衰滅に直進せることが判明し、永い間のお伽噺《とぎばなし》が御破産となる。 世界暦千九....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
日 ◯名古屋を去る三日に爆撃した敵機は、わが空軍に行手をさえぎられた結果、目標へ直進できず、そのため爆弾と焼夷弾を市街に投下し、二千戸を焼いたという。 ◯B29....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だが、運よくその箭は、彼女の頭部をわずかに掠めて毛髪を縫った。そして、その強猛な直進力は、瞬間彼女を宙に吊り、そのまま直前の鎧扉に命中したので、その機みを喰って....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
おきてを無視して、故意にもそれを破ろうとするものがまっしぐらにあの江戸湾を望んで直進して来た。当時幕府が船改めの番所は下田の港から浦賀の方に移してある。そんな番....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
よその知識をもっていた。さてこそ、この国の厳禁を無視しまっしぐらに江戸湾を望んで直進して来たわけだ。ペリイが日本の本土に到着する前、琉球島を訪ねてその王と幕僚と....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
りて、再び上高地温泉に一泊。 二十五日 宮川の池に沿いて、宮川の窪を登り、岩壁を直進して、御幣岳の最南峰に登り、各峰を縦走して、二十一日の来路と合し、降路は下宮....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
《きり》のところが、ずいぶんかわっておりますね」 「そうだ。この前の地下戦車は、直進する一方で、方向を曲げることができない。それでは困るから、こうして、廻転錐《....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
だ、常に前方をながめて決して後ろをふり返ることなく、ワグナーをも足下に踏みしいて直進し得る者――死ぬべきものを死なしめ、生命との熱烈な交渉を維持する、という勇気....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
彼は祝した。その動向のうちに故意の偏狭さがあるのを気にしなかった。目的に向かって直進せんとするときには、前方をまっすぐに見ていなければならない。彼自身は世界の転....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
に待っていたのだ。彼は四人の武装した仲間を引連れていた。それは、万一列車が本線を直進してしまうような惧れがあっても――我々はそれをことによると有り得べきことだと....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
た。二人の行き方はどこか共通なところがあった。最も簡単な推理によって問題の要点を直進するところが似ていると、今のレーリー卿が評している。 一八七八年の五月に王....
地上」より 著者:島田清次郎
ッフェへ行って久しぶりで少し酔おうじゃないか。ね、そうしよう。自分の真情の要求に直進的に殉ずるか、それだけの勇気がなかったら一切の自力を捨ててなるようにまかすか....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
粒子だから、ある初速で原子核を飛び出すと、途中で電場磁場の影響を受けず、そのまま直進してよく物体を貫通する。その速度は、おそらく一秒間に約三万キロを突進するだろ....