直面[語句情報] » 直面

「直面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

直面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
民衆は人格や事業の偉大に籠絡《ろうらく》されることを愛するものである。が、偉大に直面することは有史以来愛したことはない。 広告 「侏儒《しゅじゅ》の言....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
した貧乏国フランスには、とてもそんな金がありません。何とも仕様がない。国の滅亡に直面して、革命の意気に燃えたフランスは、とうとう民衆の反対があったのを押し切り、....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
とは、もっと早く思い浮べなければならなかったのだけれど、彼はあまりに悲しい場面に直面して、ちょっと忘れていたのであろう。 「そうだ、あの口笛は誰が吹いていたのだ....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
てしまったのに気づいて、始めから本物だと思い込んでいただけに、この奇蹟的な現象に直面して、ひどく吃驚したに違いありません。するとその瞬間、川口氏の頭の中にその朝....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
に肝要なるは完成することであって完成ではなかった。かくのごとくして人は直ちに天に直面するようになった。新しい意味は次第に生の術にはいって来た。茶は風流な遊びでは....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
どうしてそんな天井に逆さまで立っているのか判らないのです。しかし兄が非常な危険に直面しているらしい事は充分にわかります。 (何とかして早く助けなければ……) ....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
だえといいたいほど微弱であったが、彼は懸命にそれを捉えた。その微弱な信号に、死に直面した夥しい生命が托されているのだ。 「どうだい、方向はとれたか」 「はい、と....
東京要塞」より 著者:海野十三
ぶつぶつ独白をいっては、腹を立てていた。吉治の怪我で、彼はなにか大変困ったことに直面しているらしい様子だった。 生命救助者を装う髭蓬々の男は、濡れていた半纏が....
古狢」より 著者:泉鏡花
影に、その頸許が白く、肩が窶れていた。 かねて、外套氏から聞いた、お藻代の俤に直面した気がしたのである。 路地うちに、子供たちの太鼓の音が賑わしい。入って見....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
しなければならないのである。 この根本を、しつかり把握しさえすれば、現在我々が直面しているもろもろの事態に対処して行くうえに、おおむね誤りなきを期することがで....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
きるかということになってしまった。しかし、このことを成しとげるために彼がじっさい直面した困難は、ふつう昔の武者修行者の運命にふりかかったものよりも大へんだった。....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
りに駆出した。 口早に、あらかじめ契った晩飯の場所と、火事は我が家、我が家には直面しない事と、久しぶりなる故郷の山に、心|静に一人|親むこととを言置いたのは言....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
左に右く二葉亭をしてこの余りに大き過ぎて何人にも予想出来なかった露西亜の大変動に直面せしめたかった。 二葉亭は露国文化の注入者としては先駆者であった。プーシキ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
一面、共産党に跳梁の間隙を与え、左右全体主義への道を開き、祖国と民主主義を危機に直面せしめておるのであります。民族の生気をとりもどし、国民を奮起せしめるためには....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
が微かではあるが痙攣している。何事かは知らず、少なくとも彼女にとって重大なことに直面していることだけはたしかであった。 私はオーヴァを着て、夫人と一緒に玄関へ....