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相の手
「相の手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相の手の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
迷亭すまして取り合わない」
「また何とか理窟《りくつ》をつけたのかね」と鈴木君が
相の手を入れる。
「うん、実にずうずうしい男だ。吾輩はほかに能はないが意志だけは....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
締まりのないうえに、きょうは家《や》捜しで少しせきこんでいる。話が一段落つくと、
相の手のように、どこかないかないかと聞く。しまいには三四郎も笑い出した。 その....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
題はこれが目的を果せるかどうかにあるのではない。問題は、荒木陸相の武士道が後藤農
相の手によって「百姓道」にまで下落して来て了ったという痛恨事にあるのだ。軍事予算....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
たはずの左膳の手紙が! どこでいつ落としたものかなくなっているので、おや! と忠
相の手もとを見ると!
これはまたどうしたというのだ。
いつ、どこで拾ったもの....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
調査報告を、平凡な顔で謹聴して、一句も洩さず頭に入れる。所々で、ハアハアと謙遜な
相の手を挟んだ。 報告が、一と通り済むと、夫では現場へ廻りましょうと座を立った....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
という落首が立って、江戸の町々に流行《はや》りの唄となり無心の子守女さえお手玉の
相の手に口吟《くちずさ》むほどの人気であった。 江戸っ児の中でも気の早いいなせ....