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相互作用
「相互作用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相互作用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
進化過程の動力を説明するのに、寧ろ弁証法を以てしようとする。細胞の相互抗争による
相互作用(もはや単なる因果関係ではない)を介して生物個体が運動し変化するように社....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
動き行く世界でなければならない。それは従来の物理学においてのように、不変的原子の
相互作用によって成立する、即ち多の一として考えられる世界ではない。爾考えるならば....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
ほうにふり向く機会がありそうには思われない。しかしたとえば液体の渦の生成や分布や
相互作用については、やはり前述の割れ目などと共通な「固有値」の問題の伏在すること....
「新年号の『文学評論』その他」より 著者:宮本百合子
現実に現れている深刻な矛盾についても今日に生きているわれわれの目で分析し、矛盾の
相互作用をあきらかにして、その連関の上に、芸術品としての美も魅力の性質もあきらか....
「幸福の感覚」より 著者:宮本百合子
、電気が発見されていて、人間の生成をふくむ宇宙の諸関係というものがきわめて複雑な
相互作用の千変万化の姿であるという理解に到達している。その変化をつらぬく法則は理....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
関する有名な資料である。 シュタインはヘーゲルと異って、国家と社会とを、互格な
相互作用に於てあるものとして、両者を斉しく人間共同体される、即ち解決されるのであ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
定し又逆に制作が批評を規定するという、一見極めて当然な併し実は甚だはっきりしない
相互作用の正体を突き留めることが出来る。現実的な制作の平面に於ては却って、制作が....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は特別な因縁がある。風紀風俗を最も端的に表現している接客商売と、警察行政との深い
相互作用は、広く知られている。遊郭、私娼窟、待合、料理屋、カフェー、バー、喫茶店....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
合には、同時に満洲の方から現われた二つの副低気圧と南方から進んで来た主要颱風との
相互作用がこの颱風の勢力増大に参与したように見えるのであるが、不幸にして満洲方面....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もの)とされていた対立を説明しているところを、わたし達の時代は、更にもっと動的な
相互作用に於て「単に相対的な」もの以上のものとして把握し得るだけの進歩に恵まれて....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
のままの提出の仕方ではあまり意味があるとは思われない。分析が面倒になって、両者の
相互作用だなどと片づけて了うのは、勿論問題の解決ではない。要点は科学(特に自然科....
「技術と科学との概念」より 著者:戸坂潤
達が決定的原因で科学自身の発達は副次的原因だとも云い、その逆だとも云い、又両者の
相互作用だと云われている。だが前に云ったことから云わせれば、この問題は認識との先....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
。私を押しのけてまで支払うのである。友情と金銭とのあいだには、このうえなく微妙な
相互作用がたえずはたらいているものらしく、彼の豊潤の状態が私にとっていくぶん魅力....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
te Analogie には「凡ゆる実体は空間に於て同時に知覚される限り完全なる
相互作用にある」と云われるが、この空間はカント自身特に何の説明も加えていない処か....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
関係についてのヘーゲルの解釈はこうである。ヘーゲル論理学によれば、因果性の真理は
相互作用である。普通の意味における因果関係はその中に無限へ向っての進行を含んでい....