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「相判〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相判の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
問われたらしく、どうも物を包み隠《かく》しているものとは見えなかった。 饗応に相判などはなかった。膳部《ぜんぶ》を引く頃《ころ》に、大沢侍従《おおさわじじゅう....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のではない。その辺は思い違いのないようにして貰いたいと云いました。 「御趣意よく相判りました。」と、大塚は一応はかしらを下げました。「町人の子どもは仕合せ、なん....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
というのは、必ずやその少年の記憶の底に……」 「ヤッ……わかったわかった。重々|相判った……つまりその少年の精神状態を回復さしたら、その絵巻物を見せてくれた人の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
、怪動物、毛だらけの女、めりい・ごう・らうんど、人体内器のつくり物、覗き眼鏡、手相判断、拳闘仕合、尻ふりダンス「モンマルトルの一夜」、蛙男、早取写真、「女入るべ....
浪漫趣味者として」より 著者:渡辺温
ルセンの「王様の話」の類と、小学生用の自然科学の全集と、何処かの巫女が書いた「手相判断」の本などをすすめてくれた。 H――氏はボヘミヤの侯爵のような工合に鳥の....
雑記帳より(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
素質があるかもしれない。そうして、人間の性情の型を判断する場合にこの方がむしろ手相判断などよりも、もっと遥かに科学的な典拠資料になりはしないかと想像される。 ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
そのオカゲで易者になったが、真剣勝負の心構えで必死に会得した実学だから、オレの人相判断と易の卦はよその易者のヘナヘナの見立てとちがう。思い当って感心したら、また....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
》ければ、腕力のほかこれなかるべし。しかし天下の事は成敗|利鈍《りどん》をもって相判《あいはん》じ候《そうろう》訳《わけ》にはこれなく、小生は正をもって起こり、....
南国太平記」より 著者:直木三十五
り道にて、無礼を働きましたる仙波小太郎の儀」 「それが?」 「奉行所の手にて居所相判りましたゆえ、召捕らせておきましたが――」 「誰が、召捕れと申した。何故、予....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
在……。」と、彼は美しい顔を少ししわめた。「では、かの歌の講釈、なんとも確かには相判りませぬな。」 小坂部は無言でうなずいて見せると、采女は低い溜め息を洩らし....