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「相撲取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相撲取の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いて、そこだと教えられた河童の観世物小屋のまえに立って見あげると、白藤源太らしい相撲取りが柳の繁っている堤を通るところへ、川の中から河童が飛び出して、その行く先....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。「わたしも傍に見ていたのですが、相手がお武家だからどうすることも出来ません。相撲取りの腰に差しているのだから、おおかた屋敷の拝領物だろうと見当を付けて、手っ....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
、跡の二人は食事を済ませ、家根屋の持って来るような梯子を伝って、二階へあがった。相撲取りのように腹のつき出た婆アやが来て、 「菊ちゃん、もう済んだの?」と言って....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
北外の挨拶に対して、頓に言うべき言葉もなかった。しかし此のまんまるく太った子供の相撲取のような男の顔を見ていると、彼が悪事を企図むような種類の人間だとは思えなく....
蠅男」より 著者:海野十三
、一台の大型の自動車が門内に滑りこんでいった。乗っていたのは、年のころ五十に近い相撲取のように巨大な体躯の持ち主――それこそこの邸の主人、玉屋総一郎その人だった....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
か。 正の肌身はそこで藻抜けて、ここに空蝉の立つようなお澄は、呼吸も黒くなる、相撲取ほど肥った紳士の、臘虎襟の大外套の厚い煙に包まれた。 「いつもの上段の室で....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
いて一生懸命であればある程、こんな有様とならざるを得ません。だから今もなお役者、相撲取、博奕打ち、相場師、泥棒、芸妓、など一寸さきの気にかかる商売をするものに迷....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ら、「へ。あんたの力は、それだけですかい」などとやりだしたが、六尺三十貫の本職の相撲取だから、廃業して飲んだくれていたって、なんとか組のなんとか氏が全力をつくし....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
顕富豪に持て囃され、引っ張り凧の有様であった。 勝海舟は風流人で、茶屋の女将や相撲取や諸芸人を贔屓にした。 そこで、延太夫の小堀義哉も、よく屋敷へ招かれた。....
朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
ども、近頃流行っている女の絵を見ますと、毒々しいほどに肥った顔、手足、まるで女の相撲取を見るように不快な感じを与えられるのが沢山ありますが、人々の趣向が美しくな....
ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
のではないか。まあ、そうしたものだろうなあという。 一年を十日で暮すよい男とは相撲取りで、同じ裸でも一年を三百六十三日で暮すストリッパーは、マアお相撲さんはう....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いるのも少なくないが、明治以後の新狂言の名題に※の字を笑いながら指すと、彦作氏も相撲取りのような大きいからだを揺って笑いながら、「なに、芝居はそれでいいんですよ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、私をかばってくれたのが五尺八寸、二十数貫という巨漢佐藤清吉君であった。佐藤君は相撲取りをしたことがあり、力があるので指揮者の警部補を殴りつけて傷を負わしてしま....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
コバエテ/\。 酒田山王山で鰕ンコとかんじかコ(かんじかコはかじか=鰍のこと)と相撲取つたば(取ったれば)コバエテ/\、蝦コなして(何故に)又|腰や曲がた、かん....
特殊部落の言語」より 著者:喜田貞吉
た。しかし一と口に江戸といううちにも、屋敷方には屋敷言葉、職人仲間には職人言葉、相撲取りには相撲取り言葉、吉原には吉原言葉という風に、余程様子の違った言葉が発達....