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相続人
「相続人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相続人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
な人間であるらしかった。 「御子息様には御兄弟がございませんか」 「ひと粒だねの
相続人、それゆえに主人は勿論、われわれ一同もなおなお心配いたして居る次第、お察し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
門のかなしみはひと通りでない。ほかから養子をするか、それともかの重吉をひきあげて
相続人にするか、それもまだ決まらないうちに重吉もまた死んでしまったのは、かさねが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
でもない。当主の余命がもう長くないのを見込んで、何者かが嫡子を毒害などして次男を
相続人に押し立てようと企てた。その反対者たる用人の一人は何かの口実のもとに押し片....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ても、ここに第一の難儀は、お蝶がひとり娘であるということである。友之助も矢田家の
相続人である以上、婿にも行かれず、嫁にも貰えず、この処置をどうしたら好いかと、お....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
で暮らしている。わたしの家へ出入りする学生は夫人の妹の次男で、ゆくゆくは田宮家の
相続人となって、伯母の夫人を母と呼ぶことになるらしい。その学生がかつてこんなこと....
「兜」より 著者:岡本綺堂
、金兵衛は言っていた。 それから四年目の慶応二年に、隠居の勘十郎は世を去って、
相続人の勘次郎が名実ともに邦原家の主人となった。かれはお町という妻を迎えて、慶応....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
いるそうです。それですから、井戸屋の家はあの通り立派に続いているけれども、代々の
相続人はみな他人で、おなじ血筋が二代続いていないのです。」 「そんなら身内から養....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
ても、ここに第一の難儀は、お蝶がひとり娘であるということである。友之助も矢田家の
相続人である以上、婿にも行かれず、嫁にも貰えず、この処置をどうしたら好いかと、お....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
よ。 十一月十五日―― 甥に不利となる証拠がたくさんある。彼は殺された叔父の
相続人となるはずだった。私は重罪裁判の裁判長となるのだろう。 一月二十五日――....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
女の浅猿さで、表面は優しく見せかけても内心は如夜叉、総領の継子を殺して我が実子を
相続人に据えようという怖しい巧みがあったに相違ないのです。それが一般の評判になっ....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
と思って、祝福していた位ですもの、そのかたとは?」 「死別しました。先妻の息子が
相続人だったので、私は離婚して川島と再婚しました」 「それで、――あなたは幸福に....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
、死亡広告が大きく出た新聞を送って来たりしました。継母は日々泣き悲しんで、大切な
相続人を当人の希望とはいえ、南洋なんかへやるんじゃなかったと悔み、これが弟の方だ....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
目に訊くのだった。 「分ることもあるし、分らないこともあるわ。とにかく、松波家の
相続人だから婚約しておくとしても、相手の家の血統はよくよく調べておく必要はありま....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
さんですこと!」 「ああいう大富豪になるとなかなか面倒なものと見えて、代々総家の
相続人が社長の椅子に座ることに定っているらしいんですの。その新聞には昭和七年と書....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
跡つぎは鎮台(兵役)をのがれる特典があったので、米二俵を持って遠縁の井上家の死籍
相続人になった。「初めに言葉あり」。しかし人の歴史は心に残る最初の記憶から始まる....