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相談
「相談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相談の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
一滴の乳も与えなかった。のみならず乳母を養うことも貧しい彼の家の生計には出来ない
相談の一つだった。彼はその為に生まれ落ちた時から牛乳を飲んで育って来た。それは当....
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
たこともある。それを発見した第一の夫はダアワの耳へはいらないように僕等に善後策を
相談した。すると一番|憤《いきどお》ったのは第二の夫の伍長である。彼は直ちに二人....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
に上りたいと申しておりますんですが。」
お鈴はこの頼みに応じる前に腰ぬけの母に
相談した。それは彼女の失策と云っても差し支えないものに違いなかった。お鳥は彼女の....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
れこれ一年あまり経った時分で、校長がこの問題を切り出した以前にも、内々同じような
相談を持ちかけて私の口裏《くちうら》を引いて見るものが一度ならずあったのでござい....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の花の香に交じったトックの血の匂《にお》いの中に後始末《あとしまつ》のことなどを
相談しました。しかしあの哲学者のマッグだけはトックの死骸《しがい》をながめたまま....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
薄笑いばかり浮かべていた。が、やがて巻煙草を投げると、真面目《まじめ》にこう言う
相談をしかけた。
「嶽麓《がくろく》には湘南工業学校と言う学校も一つあるんだがね....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
っとも最初は、奥野将監《おくのしょうげん》などと申す番頭《ばんがしら》も、何かと
相談にのったものでございますが、中ごろから量見を変え、ついに同盟を脱しましたのは....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
を据えると、さも大事件でも起ったように、小さな声で話し出した。
「私は少しお前に
相談があるんだがね。」
洋一は胸がどきりとした。
「お母さんがどうかしたの?」....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
てあそ》んでいたが、自分もその楡の根がたへ楽々と腰を下すと、
「どうだろう。物は
相談と云うが、一つ君の計らいで、この玉を僕に売ってくれまいか。」と、大胆な事を云....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
、秋山図を譲ってもらいたいと、何度も交渉してみました。が、張氏はどうしても、翁の
相談に応じません。あの顔色《かおいろ》の蒼白《あおじろ》い主人は、使に立ったもの....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
を尋ねると同時に、本家からの附人《つけびと》にどう云う間違いが起っても、親類中へ
相談なり、知らせなりしないのは、穏《おだやか》でない旨を忠告した。ところが、修理....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
苦労をしているからだろうと思う。だからもっと卑近な場合にしても、実生活上の問題を
相談すると、誰よりも菊池がこっちの身になって、いろ/\考をまとめてくれる。このこ....
「合理的、同時に多量の人間味」より 著者:芥川竜之介
ための芸術という主張に縁が近いようである。 菊池だか分らないと思う。 菊池に
相談したし、これからも
相談しようと思っている。たゞ一つ、情事に関する
相談だけは持....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、信仰の表白をして、サンデマン教会にはいった。しかしこの際に、細君のサラには全く
相談しなかった。もっとも細君は既に教会にはいってはおった。ある人が何故に
相談しな....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
と庄屋は畳に頭をつけて挨拶しました。すると、代官様は笑って、 「実は、今日は妙な
相談があって来たのだが、
相談にのってくれるだろうかね?」 と言いました。長左衛門....