相身互い[語句情報] » 相身互い

「相身互い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

相身互いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
藩の隊長は、苦い顔をした。 「それは近頃、心外なことじゃ。武士は敵味方に別れても相身互いじゃと存じたによって、かほどまで寛大な取扱いをいたしたのは、われらが寸志....
火薬船」より 著者:海野十三
務長は、分譲に反対の口ぶりだった。 「うむ、まあ海のうえでは、船のりと船のりとは相身互いだ。すこしでいいから、なんとか融通してやったらどうじゃ」 虎船長は、若....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もちゃにしてみてえというのも人情だろう――おれは万事、むしゃくしゃする胸の中を、相身互いとして納めてみたいんだ。いいか、おれも今まで、遊びという遊びはおおかたや....
かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
ったに相違ない。万一かたきが勝った場合には、その藩中で腕におぼえのある者が武士は相身互い、義によって助力するとかいって斬って来る。首尾よくそれを斬伏せたところで....