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相関関係
「相関関係〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
相関関係の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「純粋小説論」より 著者:横光利一
事であってみれば、何事か作者の企画に馳せ参ずる人物の廻転面の集合が、作者の内部と
相関関係を保って進行しなければならぬ。このときその進行過程が初めて思想というある....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
。庭では一面に蝉《せみ》が鳴き立てている。その蝉の声と背中の熱い痛さとが何かしら
相関関係のある現象であったかのような幻覚が残っている。同時にまた灸の刺激が一種の....
「『文芸評論』出版について」より 著者:宮本百合子
芸術との特殊性における分別においては明徹を欠いて示されていた世界観と創作方法との
相関関係に就ての点、政治の優位性と芸術の特殊性との具体的・現実的究明等に関する諸....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
によって、同志小林は、複雑、矛盾するこの世の諸現象を根源に横たわる、社会的階級的
相関関係において把握することを体得し、即ち真理をより正確にとらえ得るに到っていた....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
域にまで及ぼして「社会的環境が人間を創り、同時に人間が社会的環境をつくる」という
相関関係を解きあかすことの出来る弁証法的唯物論の立場に立つ者、バルザックによって....
「十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
向であるか。 プロレタリア文学の敗北的な事情、状態がもとよりこのことには大きい
相関関係をもっている。プロレタリア文学がそのおびただしい未熟さにかかわらず、日本....
「含蓄ある歳月」より 著者:宮本百合子
有している作家史的意味の重大さ及び、作家の才能の真の発展と社会的、境遇的事情との
相関関係についての意味深い暗示を与えていることをよく理解していらっしゃるでしょう....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
の現実ではなくして、現実としては唯一のものに結合しているから、両者は現実に於ける
相関関係に於てしか理解され得ない。処が、このように不離の連合関係にある歴史と自然....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ンカーブ)の合成として分析し得るし、又二種以上の材料の変動形態の間に様々な段階の
相関関係を見出すことも出来る。之が例の「材料の諸形態間の内部に横たわる連絡を嗅ぎ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
・観念・等々)の優位を説く処の観念論は云うまでもなく、主観と客観とを二つのものの
相関関係に於て同格に取り扱うと称する云わば Real-Idealismus = ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ズム的側面はその主観的側面だ、とでも云わざるを得なくなるだろう。事物は主観客観の
相関関係だというような現代のブルジョア自由主義的折衷論の見本に之は帰着する。第二....
「かれいの贈物」より 著者:九鬼周造
い。一方には山崎と自分、他方には自分と敏子という好意的相関者が二組ある。好意的な
相関関係は贈物という具体的な形で物を言う場合がある。今は冬で鰈のしゅんだ。それだ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が特にとりあげてはいない面――ああいう出身の一作家の発展とインテリゲンツィアとの
相関関係を見きわめようとしたものであり、十分の自信があります。トルストイ、チェホ....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
ようにではなく――実際に運動するもののもつ方向そのものである。この方向は又例えば
相関関係に於ける極というようなものではなくして正に運動の方向である。かかる方向を....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
今日ではなおその果の優秀な改良種も来ていることと思う。 イチジクと媒介昆虫との
相関関係、すなわちカプリフィケーションは複雑を極めているが、それは野生種に起こる....