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「看病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

看病の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
感じた。 「就《つ》きましては妹のやつが若《も》しお手でも足りませんようなら、御看病に上りたいと申しておりますんですが。」 お鈴はこの頼みに応じる前に腰ぬけの....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
》も甚太夫には話さなかった。甚太夫は袖乞《そでご》いに出る合い間を見ては、求馬の看病にも心を尽した。ところがある日|葺屋町《ふきやちょう》の芝居小屋などを徘徊《....
黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
ているそうです。その内に祖母は病気の孫がすやすや眠り出したのを見て、自分も連夜の看病疲れをしばらく休める心算《つもり》だったのでしょう。病間《びょうま》の隣へ床....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
またチブスになって、……」 「死んだんですか?」 「いいや、子供は助かった代りに看病《かんびょう》したお松が患《わずら》いついたです。もう死んで十年になるですが....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
お敏さんとのおかげだよ。今日でまる三日の間、譫言《うわごと》ばかり云っている君の看病で、お敏さんは元より阿母《おかあ》さんも、まんじりとさえなさらないんだ。もっ....
火事とポチ」より 著者:有島武郎
た。 「いたわってやんねえ」 「おれゃいやだ」 そんなことをいって、人足たちも看病《かんびょう》してやる人はいなかった。ぼくはなんだか気味が悪かった。けれども....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
家業があるでしょう、だもんですから、ちょいとの隙も、夜の目も寝ないで、附っ切りに看病して、それでもちっとも快くならずに、段々|塩梅が悪くなって、花が散る頃だった....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
うような思いがしたが、あとの疼痛は鋭かった。 渠は大夜具を頭から引被った。 「看病をいたしますよ。」 お澄は、胸白く、下じめの他に血が浸む。……繻子の帯がす....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
雇いの婆さんは居たけれど、耳は遠いし、そんなことの助けにゃならず、祖父さんの看病も私一人では覚束なし、確な後見をといった処で、また後見なんていうものは、あと....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
腕節はないかわりに、幸い臆病でないだけは、御用に立って、可いとも! 望みなら一晩看病をして上げよう。ともかくも今のその話を聞いても、その病人を傍へ寝かしても、ど....
星女郎」より 著者:泉鏡花
口走るので、さては、と皆頷いた。 浅ましいの何のじゃない。が、女中を二人連れて看病に駆着けて来た母親は、娘が不行為とは考えない。男に膚を許さないのを、恋するも....
赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の話によると、もう二どとおき上がれまいということでした。たれかがそのそばについて看病して世話してあげなければなりませんでした。このことは、たれよりもまずカレンが....
誓之巻」より 著者:泉鏡花
いて上げた時は、私も胸を打たれたんですよ。 まあ可い、可い! ここを的に取って看病しよう。こん度来るまでにはきっと独でお上んなさるようにして見せよう。そうすり....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
って、息を引き取るまで世話をしたが、多分の礼も手に入るる、山そだちは山とか、ちと看病|疲も出たので、しばらく保養をすることにして帰って来て、ちょうど留守へ入って....
雪柳」より 著者:泉鏡花
久しくお煩いだったそうですね。」 「ええ、四年越……」 「それはそれは、何よりご看病が大変でしたね。で、甚だ何ですが、おなくなりになすったのは、此家で。」 「は....