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看護人
「看護人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
看護人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
話はおよしなさい」と注意をした。なんでも博士の話によれば、彼はこの話をするたびに
看護人の手にもおえないくらい、乱暴になるとかいうことである。)
ではその話はや....
「猟奇の街」より 著者:佐左木俊郎
」 彼女は突然叫びだして、彼の腕に縋りついた。そこへ、白服の看護婦と黒い半纏の
看護人とが五、六人ばたばたと駆けつけてきた。 「今度は、この方を自分の夫だと思っ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
かぬ方が自分の勝手だと見え、其のうちに全くの無言となり、目をも閉じて了った。余は
看護人の如く其の頭の辺に控え、彼の様子を見て、猶様々に思い廻すに、彼此の頃は好い....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
ものになって来て、わけても風の吹く夜などはいたたまれぬほどの無気味さを醸し出し、
看護人も二人三人と逃げるように暇をとって今ではもう五十を越した老
看護人が一人、か....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れから医務室へ行こう。」 僕はそう言って先きに立って行った。医務室には年とった
看護人が一人いた。みんなで僕を裸にして傷をあらためた。頭に一つ、左の肩に一つ、左....
「橇」より 著者:黒島伝治
た。そして程近いところから発射の音がひびいた。 「お――い、お――い」 患者が
看護人を呼ぶように、力のない、救を求めるような、如何にも上官から呼びかける呼び声....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
ぱいの窓から一日日光を浴びて、そとのいろんな草花を眺めながら寝て暮せばいいんだ。
看護人には、囚人の中から選り抜きの、ことに相当の社会的地位のあったものを採用する....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
如何なる波瀾が飛行島に巻きおこったことをものがたるのであろうか。 不思議な
看護人 話は、すこし前にもどる。 杉田二等水兵が自殺を決心して、手錠をはめら....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ろがりこんだ。たまたま病床につきそめて不自由をかこっていた全作がどこを見こんでか
看護人に選んだ。 「お父さんはずるいのね。叔父さんが大きな顔で居候できるどころか....
「二十一」より 著者:坂口安吾
と言った。ところが意外のところに伏兵があって、看護婦云々の一言をきくやバイブルの
看護人が生き返ったキリストの如くに突然グルリと目玉をむいたので、アッと思った。 ....
「犯人」より 著者:坂口安吾
死にそうです」 「よろしい。混乱がしずまるまで休息をなさるがよい。あなたの部屋に
看護人をつけておきますから、安心して眠りなさい」 「うちに看護婦もおりますから」....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
なえてやらねばどんなことを仕出来すかわからない。 しかし、その患者に附いていた
看護人は、不馴れであったため、すぐさま、医員を呼びに行かないで、患者に向って、そ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
も叫んだ。 二人はどう返事をしていいかわからぬらしく、病人が休もうとするときの
看護人のように、腕を垂れ、遊ばせたまま、待っていた。 「もう歩かない」と、Kはた....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
うな、或は手術室のように、それぞれの調度を据えさせた。そして初めて、私は医員達や
看護人達や看護婦達に、極端で而も奇怪な私の療法を打明けたのであった。勿論のこと、....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
の一生涯の入院料は、彼の手から院長へ前納してあったのだそうです。 私はある夜、
看護人の隙を狙って病院を脱け出しました。 道案内も分らず、あてもなく歩いている....