県下[語句情報] »
県下
「県下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
県下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の消息を調べに来たのであろう。 ◯徹ちゃん転勤の由。今の香取航空基地より、鹿児島
県下の辺ピなところへ行くことになったという。 二月十三日 ◯徹ちゃん、香取航空....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
を喰って私はすっかり周章てしまった。三四郎が家を留守にしていたと云うのは、その頃
県下の山間部に新しく開校された農学校へ、学務部からの指命を受けて学期末の一ヶ月を....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
い。へんな気持ちになりますから」 復一は関西での金魚の飼育地で有名な奈良大阪府
県下を視察に廻った。奈良
県下の郡山はわけて昔から金魚飼育の盛んな土地で、それは小....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
倍以上も時間がかかっています。頂上の眺望は雪があるため一層雄大で、なんといっても
県下第一の山です。帰りは同じ路を引返す予定でしたが、東尾根が楽そうなのでまっすぐ....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
西郷の書を城中に致した。その文に曰く、 拙者儀今般政府へ尋問の廉有之、明後十七日
県下|登程、陸軍少将桐野利秋、篠原国幹及び旧兵隊の者随行致候間、其台下通行の節は....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
その地下戦車第一号は、厳重なおおいをかけられ、夜行列車に積まれ、東京から程近い某
県下の或る試験場へ届けられた。 ここはその試験場であるが、見渡すばかりの原野《....
「火星兵団」より 著者:海野十三
った。
だから、その当時、蟻田老博士は行方不明のままだし、そこへ持って来て千葉
県下の出来事ながら、奇怪な天狗岩事件が持上ったわけである。この二つの怪事件の間に....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
右するも中の火は常に安定の状態にあるように、巧に造られたものがあったが、現に熊本
県下にはまだ残存している。また当時の質屋などでは必らず金網のボンボリを用いた。こ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
もたしたものを残さずにおかなかつた。 彼の父、京野|憲之は、在職中、師範出の、
県下でも優秀な校長で通し、いわゆる政治的手腕なるものも認められていたらしく、多少....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
校長に語られたりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず、新潟
県下第一の俊傑なりしか、この
県下に第一ならば全国の英雄が集まる東京に出るとも第二....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
、偶然に暗合することであります。私は近来全国一周を企てまして、昨年十一月以来、各
県下を旅行いたしておりました。このごろちょっと帰京して参ったので、いずれ四、五日....
「迷信解」より 著者:井上円了
を恐れて近づくものすらないほどである。まず、わが国にて古来最も名高き怪火は、熊本
県下の天草の海上に現るる不知火である。その原因につきては、夜中蛍のごとき光を発す....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
、上京して処分してくれという手紙のあったのはもう十月も中旬過ぎであった。ちょうど
県下に陸軍の大演習があって、耕吉の家の前の国道を兵隊やら馬やらぞろぞろ通り過ぎて....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日のごとし。午後一時、神戸に入港す。大阪毎日新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に
県下の共進会ありというを聞きたれども、上陸せず。 三日(神武天皇祭)、雨終日や....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
界独特の方法が続々発明せられている。石炭は無尽蔵であり、液化の方法についても福島
県下に於て実験中の田崎式は必ず大成功をする事と信ずる。その他幾多の方法が発明の途....