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県会
「県会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
県会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
いたのですって。――大村の家は旧家なんですって。」
「今は何をしているの?」
「
県会議員か何《なん》かでしょう。銀行や会社も持っているようよ。」
「あの人は次男....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
でしょう。そこへまた時々|親戚《しんせき》などから結婚問題を持って来るのよ。やれ
県会議員の長男だとか、やれ鉱山《やま》持ちの甥《おい》だとか、写真ばかりももう十....
「家」より 著者:島崎藤村
孝子で、又|可傷しい犠牲者であった。父の亡くなる頃は、彼も地方に居て、郡会議員、
県会議員などに選ばれ、多くの尊敬を払われたものであったが、その後都会へ出て種々な....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
て行なうのである。人民はそのために自分の信ずる人を代議士に選挙する、県においては
県会議員、市においては市会議員、町村においては町村会議員。 これらの代議員が国....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、今もって各地はボスの勢力下にあり、却々もって撃滅どころの段ではない。代議士、府
県会議員、市町村議員にも多数のボスが登場しているし、ボスでない議員もボス化し、困....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
な話を聞き出した。彼女は自分の良人がどこに勤めているのか――県庁なのか、それとも
県会の方なのかがどうしても説明がつかず、それを自分で可笑しがっていた。グーロフは....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
も自分が社会的に有力な地位にある人間だとは思えなかった。馬田の父も来ていた。彼は
県会議員だったので、その点では有力な代表者であったかも知れない。しかし、学業成績....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
こべだよ。あんな人だから、郡の団長なんかになりたがるんだ。」 「つぎは、そろそろ
県会議員というところかね。」 「ふ、ふ、ふ。」 「そういうと、ゆうべの室長選挙も....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
て、彼等が、そういうことを考えるようになるか。 彼等も昔の無智な彼等ではない。
県会議員が、当選したあかつきには、百姓の利益を計ってやる、というような口上には、....
「地上」より 著者:島田清次郎
ばれてまだ帰って来なかったし、富江と市子米子の二人の舞妓は賑やかな遊びの好きな、
県会議員で、素封家で、羽二重商で知られている男の座敷に招ばれていなかった。鶴子は....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
なかなか元気だ。明治四十三年の晩秋、私が宇都宮へ遊びに行ったときには、まだ高田は
県会議員をやっていて、鬚髯は黒かった。当時、高田は宇都宮の花柳街にこもつこ家とい....
「瘤」より 著者:犬田卯
る「猛者」として通るようになったのであった。 村会から郡会、郡が廃されてからは
県会と、彼はのし上った。他を威嚇せずにおかない持前の発声とその魁奇なる容貌――そ....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
庁では、いま、あらゆる努力と方法とで、救済方法を講じている。現に、去年の暮には、
県会議員三十三名が、全部お揃いで上京し救済金の借り出しに奔走したとかである。その....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
現わしている。南口より上り、石城神社の楼門を見、妙見宮のほとりに至れば、そこには
県会議員難波作之進君、当社社司石原堅磐君、塩田村長田中邦五郎君、同村小学校長石川....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
る荷車を引いて天下茶屋の牧場へ売りにいった。地道な生活だった。 ある日、郷里で
県会議員をやっている兄が、山高帽などをかぶり、大きな顔をしてやってきた。弟の家に....