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県警
「県警〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
県警の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
るが、別段悲しそうな顔もしていないという。 草川巡査は間もなく部長に昇進して、
県警察部勤務を命ぜられる事になったが、同巡査はその前に辞職して故郷の山寺に帰って....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
止まぬ意気組を以て、冷厳、酷烈な現実と闘い抜いて来たか。K大病院、警視庁、神奈川
県警察部、臼杵病院を手玉に取って来たか。次から次へと騒動を起させながら音も香もな....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
が、癪に触るようにさえ思いました。姉夫婦が、悲惨な最期を遂げたのも、つまりは千葉
県警察の怠慢であるように思いまして、私は此の刑事を頭から罵倒してやりたいようない....
「乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
天神様」たちは思わない訳には行かなかった。 だが、青年団、消防組の応援による、
県警察部の活動も、足跡ほどの証拠をも上げることが出来なかった。 富豪であり、大....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、新聞が報道する処である。 社会大衆党は之に対して抗議書を発表して曰く、「愛知
県警察部は本年夏頃より県下の労働組合に対して日本主義に転向を強要し、特に日本製陶....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
、その封筒(じょうぶくろっての)を、裏がえして男の前につき出したのです。 兵庫
県警察局長、とかいたはんが押してあったのです。男の血相がかわりました。その封筒は....
「唖の妖女」より 著者:田中貢太郎
五郎の家へ人をやって取調さしたが、原因も判らず相変らず怪しい事が起った。そこで、
県警察部でも兼五郎を召喚して、これ亦峻烈な取調をしたが、兼五郎の所為でないから、....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
そこではじめて平民になるのゆえ自然宮内省は管轄外となるのだとも噂された。 千葉
県警察部長の談では、警察官吏、及《および》警察医の報告によれば合意の心中であった....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
なって、本庁の加藤主任のパッカードがロッジの前庭に走りこんできた。そのうしろから
県警の連絡員が乗ったジープがついてきた。 加藤組の私服たちはジリジリしながら主....
「金狼」より 著者:久生十蘭
と、その名の上へす早い一瞥をくれた。名刺には厳《いかめ》しい四号活字で、 〈兵庫
県警察部特別高等課 山瀬順太郎〉 と刷ってあった。 久我は名刺を見ると、急に....
「瘤」より 著者:犬田卯
た瘤のためにますますそれはグロテスクに見え出した――政×会に属していた彼は、一方
県警察部の剣道教師という地位からか、この地方の官憲と気脈を通じているという噂のた....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
今でも忘れることができない。 しかし、最後には到頭もちきれなくなって結局、秋田
県警察部から退去命令が出たので阿仁合川を、われわれを一人宛舟にのせて警官が五、六....