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真っ逆様
「真っ逆様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真っ逆様の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
でいる馬子《まご》じゃが、今朝鎖渡しの中途で、馬が狂うたため、五丈に近いところを
真っ逆様に落ちて、見られる通りの無残な最期じゃ」と、その中の一人がいった。 「鎖....
「野狐」より 著者:田中英光
い。ふたりでよろめきながら、崖上のYさんの家を出てゆくのに、彼女は足をすべらせ、
真っ逆様に、前の溝に落ちてしまった。臭い、すえた溝の中から、はでな湯文字がみえ、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
生《は》えもしようが、歯はね。ああ畜生! そんなことするくらいなら、六階の上から
真っ逆様に舗石《しきいし》の上に身を投げた方がいいわ。今晩ティヤック・ダルジャン....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
悲鳴して顔を抑えましたが、体を海老のように曲げたかと思うと、船縁を越して水の中へ
真っ逆様に落ち込みました。わたしの見誤りではありません、その男の左の眼から銀の線....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
に尽きていた。それとも知らず私の足は次の桟木を踏もうとしてハッと空間に足を辷らせ
真っ逆様に墜落した。 そして気絶をしたのであった。 私の意識が次第次第に恢復....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
して文字通りの雷名を仲間うちに轟かせていた。しかもいまやその雷が黒雲踏み外して、
真っ逆様にガラガラ下界へ落っこちてきたのだった。 「いい加減にしろイ、大馬鹿野郎....