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「真価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真価の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
勃興しつつある。人類が心から現人神の信仰に悟入したところに、王道文明は初めてその真価を発揮する。 最終戦争即ち王道・覇道の決勝戦は結局、天皇を信仰するものと然....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
物『霊訓』は、たしかに後世に残るべき、斯界のクラシックである。日本の学会に、その真価が殆ど認められていないのは、甚だ遺憾である。が、原本はなかなか大部のものであ....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
あがるのである。「新しき土」はその悲惨なる一例である。この種のものは芸術国日本の真価を傷つけこそすれ、決して真の意味の政治に役立つはずはないと私は今にして確信す....
岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
ではない。私がその中でも重要だと思うものを、彼もまた重要なもののなかに数え、その真価と精神とを見事につかんでいるのを知つて、これ以上信頼すべき同志はないと思つた....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
いる、負けられぬ対局であったが、坂田にとっても十六年の沈黙の意味と「坂田将棋」の真価を世に問う、いわば坂田の生涯を賭けた一生一代の対局であった。昭和の大棋戦だと....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に滞在していたが、デ・ラ・リーブはデビーの名声に眩まさるることなく、ファラデーの真価させると言い出した。しかしデビーは下僕の仕事もしているのだからというて断った....
謡曲仕舞など」より 著者:上村松園
うものは、とても沈着なものでして、些しの騒がしさなど混じっていないところに、その真価も特色もあるのですが、それでいて、その底には、張りきった生き生きとした活気が....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
批評は常に民族的因襲や国民的偏見に累わされない外国人から聞かされる。就中、芸術の真価が外国人の批評で確定される場合の多いは啻に日本の錦絵ばかりではないのだ。 ....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
といえども、ことごとく採るに足らざるものである。またこの絶対的信用価値ある史料の真価を解せずして、実物上の研究より組立てられたる一切の非再建説は、ことごとく妄想....
火夫」より 著者:カフカフランツ
っくりいかないのか、ほんとうにわかりません。だから、あの人の昇進を妨げ、あの人の真価がみとめられることをだめにしているのは、ただいわれのない悪口にすぎないのかも....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
あります。綜合雑誌の中に混っては埋れて個性的な感じを与へなかったのが、独立して、真価を発するのを見れば、本来から、其種に別があり、雑誌向のものがあるような気がし....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
である。そこでいよいよ説明説伏に努力する。製品の売行があまりに不良。これは製品の真価に対する誤解である。需要を高めるまで八方了解さす工夫を続ける。 これら誤解....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
の事件を研究していたんだ。皆も知ってる通り、鳩つかいはダイヤを買い取った人やその真価をよく知っている。こいつあ宝石商と共謀かあるいは関係のある奴の仕業だと睨んだ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ち繁華の街となった程である。 善政というものは比較されて見た時にはっきりとその真価が分る。北清事変で各国の軍隊が各警備の縄張りをきめたこの時ほど西欧の軍隊の野....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
間は何の反響もなかったのですが、そのうちにまず北欧スカンジナビア諸国においてその真価が認められ、ぽつぽつ註文が来るようになり、大正十二年には北欧諸国の船員及び鉄....