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真偽
「真偽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真偽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
りしたことを伝えている。これも他の諸書に載せてないのを見れば、軽々《けいけい》に
真偽《しんぎ》を決することは出来ない。現に「農家義人伝」は「伝吉、一郷《いっきょ....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
ばかり飲んでいたのは確かである。その女人《にょにん》を奪って行ったというのは――
真偽《しんぎ》はしばらく問わないにもしろ、女人自身のいう所に過ぎない。女人自身の....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
る社会には存外もう知られている事かも知れない。
本間さんはこの話をした時に、「
真偽の判断は聞く人の自由です」と云った。本間さんさえ主張しないものを、僕は勿論主....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
所不住《いっしょふじゅう》のゆだやびと」と答えた。が、上人も始めは多少、この男の
真偽を疑いかけていたのであろう。「当来の波羅葦僧《はらいそう》にかけても、誓い申....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
れ、あの第一報が伝えられたんだそうな。WGY局ではおどろいて政府当局に連絡して、
真偽のほどを質問した。すると政府のスポークスマンは、それを否定もしないし、また肯....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いふらしているぜ。今居るヒットラーは贋者だというんだ」 私はいった。 「それが
真偽いずれにしても、興味ある報道ですね」 ◯ラジオ報道は、ムッソリーニ総帥が遂に....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
る訊問は、この際ちょっと脇へ寄せておく外なかった。帆村の言い出した瓦斯中毒説は、
真偽いずれにしても多数の論点を抱えこんでいる重大なる問題であったから。だから検事....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。 「念のため、水兵杉田にこれを見せてみろ。彼がどんな顔をするか、それによって、
真偽のほどが確かめられるだろう」 どこまでも考え深いリット少将は、スミス中尉に....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
まるで一篇のショート・ストーリーのように怪奇を極めた謎々ばなしなのさ。彼の物語の
真偽はとるに足りないけれど、いかにもそのこじつけが面白いから、是非話して聞かせよ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
遥かに不透明であると思うであろう。が、われ等は、決して彼等の顰に倣って実行不能、
真偽不明の煩瑣極まる法則などは述べようとはせぬ。われ等の期するところは、より清く....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
半ば聞ずてにして、すっと袖の香とともに、花の座敷を抜けた夫人は、何よりも先にその
真偽のほどを、――そんな事は遊びずきだし一番|明い――半助に、あらためて聞こうと....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
はなれない頑固な癖があったからだという。それはともかくとして、わたしはこの事実の
真偽のほどはうけあわない。ただ一応そのことを述べて、正確と厳正を期そうというわけ....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
越へ渡らせおわしませ―― とある……金石の港で、すなわち、旧の名|宮の越である。
真偽のほどは知らないが、おなじ城下を東へ寄った隣国へ越る山の尾根の談義所村という....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
た。小遣銭をなまで持たせないその児の、盗心を疑って、怒ったよりは恐れたのである。
真偽を道具屋にたしかめるために、祖母がついて、大橋を渡る半ばで、母のおくつきのあ....
「迷信解」より 著者:井上円了
民間にて申すには、狐が石を投げ柝をうち、あるいは火を吐き戸をたたくというが、その
真偽は判定し難きも、実際目撃したりという話を聞くに、石を投ぐるは後足をもって石を....