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真東
「真東〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真東の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間灰」より 著者:海野十三
に向きを南西に変えたことです。それがためどんなことが起ったかと云いますと、今まで
真東へ飛んでいた人間灰は改めて北東へ流され、遂にその一部は、右足湖の北岸に墜落し....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
尉が訊ねた。 「主力の位置は、本日の唯今、北緯四十二度、東経百六十五度。北海道の
真東、千八百キロというところだ」 「すると、敵艦隊は、今日になって、進路を急に西....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
魔の拇指」という一峡湾に上陸した。仮定「|冥路の国」の位置はこの地点からみると、
真東に二百五十マイルほどのあたりに当る。 この峡湾には、まるで人間への見せしめ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
も迷うことはありませんよ」と言って元気をつけてあげた。 追分からは夏道を離れて
真東にコースをとり、湯川の谷の縁へ登って行く。この附近はこれまでと違って急に針葉....
「火星探険」より 著者:海野十三
すると、今われわれの宇宙艇は、どの方向へ飛んでいるんですか」と河合が尋ねた。 「
真東へ飛んでいる。黄道の面と大体一致しているよ。かねてわれわれが計画しておいた方....
「怪塔王」より 著者:海野十三
東経百四十四度! それが遭難機の位置になります。 そこは、犬吠埼からほとんど
真東に、三百キロメートルばかりいった海中です。 いや、海中ではありません。普通....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
本第一、第二艦隊は、かねて琉球附近に集結中なりしが、ただ今午後六時三十分、針路を
真東にとり、刻々わが海底要塞に近づきつつあり。彼は、決戦を覚悟せるものの如し」 ....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ボートが無事勢ぞろいをしたことを伝えたものであろう。 「そうか。では前進。針路は
真東だ」 えいえいのかけごえもいさましく、四艘のボートは、暗い海上をこぎだした....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
。 「第一不思議なのは本艦の方向だよ。或時は東南へ走っているかと思うと、或時は又
真東へ艦首を向けている」 「そうだ。俺は昨夜、オリオン星座を見たが、こりゃひょっ....
「雷」より 著者:海野十三
巣が、そのまま脱けだしたかと思うような大雷雲が、ピカピカと閃く電光を乗せたまま、
真東指してドッと繰りだして来たところは、地方人の最も恐れをなす本格的の甲州雷だっ....
「土淵村にての日記」より 著者:水野葉舟
し》ですよ。」と縁から正面に見えた、まるい大きい山を指して、 「あの上がちょうど
真東に当たる。」 「あれが六角牛か、なるほど、じゃ早池峰《はやちね》は?」 「早....
「香油」より 著者:水野葉舟
せめて、従兄の下宿しておる家でも見てこようと思って外に出た。腹を一杯に見せて町の
真東に、まるい大きい山が聳えている。と、言うよりも、この町はその裾に小さく一かた....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
私はその通りにやってみたが、潮は絶えずボートを西の方へ押し流すので、とうとう舳を
真東に、すなわち吾々の行くべき方向とちょうど直角くらいに、向けるようになってしま....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
お前がそんなに勉強しているのならちょっと尋ねるが、颱風が近づいてね、いいかい、
真東から風が吹いているんだ。しからば颱風の中心はどの方角にあるか。 母親 颱風の....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
ませんわ」 それまでキューネは、ただ羅針盤だけでこの舟を進めていた。いま針路は
真東にゆき、エリス諸島辺へむかっている。それだのに、赤道ちかいとは何事であろう。....