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「真西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間灰」より 著者:海野十三
を携えて、気球の一つに乗ったのです。ロープを解くと気球はズンズン上昇します。風が真西から吹いていますから、ごらんなさいこの右足湖の中心線の上に気球は出ます) ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
哇から、ミッドウェーの東方|沖合を、北西に進んでいた筈だから今日になって、進路を真西に向けたとなると……」 「そりゃ、こうサ」藤戸大尉が即座に引取って答えた。「....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
達である。一時間ばかりが、奮闘の絶頂であった。 あたりはまだ炎々と撚えている。真西は最も盛んだ。あとでわかったことだが、豪徳寺東よりの軍の材木置場が燃えている....
地球盗難」より 著者:海野十三
と出て来たので、変だ変だと思っていましたわ。飛んでゆく方角はこっちの方ですから、真西よりこの位北によっていますわ」 といってお美代は二本の指先で、三十度ぐらい....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。しかし、そこから先は倒木もあって、わずかながら道がひらけた。しかしそれは、ただ真西へと悪魔の尿溜のほうへ……まさに地獄への一本道である。 疲労と絶望とで、男....
単独行」より 著者:加藤文太郎
を辷られのだし、僕は温泉に下る急な広い尾根になっている真白い斜面を左下に見ながら真西に辷ったのですから。それでかなりあの人等が気を悪くされたことは、思わずにはい....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
華さは、このときを境として、再び見られなかったからである。 全軍は、直線的に、真西へ向けて、進発した。それは丁度洋上に夕闇が下りたばかりの頃だった。太青洋踏破....
怪塔王」より 著者:海野十三
かりましたが、それでもついにわかりました。太刀風からはかった怪電波の方角は、大体真西から北へ十度ということになりました」 「そうか、真西から北へ十度かたむいてい....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
別、台数ハ不明ナリ。彼ノ針路ハ西南西微西!……」 西南西微西といえば、ほとんど真西にちかい。わが日本艦隊がこんなところを、航行しているとは、ちょっと考えられな....
空襲警報」より 著者:海野十三
た。 「爆撃機ハ九機ノ編隊七箇ヨリナル」 「爆撃編隊ハ高度約二千メートル、針路ハ真西ナリ」 「針路ヲ西南西ニ変ジタリ」 「只今上空ヲ通過中ナリ」 こうしてS国....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
昭和十五年三月二十一日午後五時五十三分、彼岸の中日の太陽が大阪天王寺西門大鳥居の真西に沈まんとする瞬間、鳥居の下で再会しよう』との誓約書を取りかわし、人生の明暗....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
り来たるの相だ。即ち東南には運気を起し、西北には黄金の礎を据える。……真南に流水真西に砂道。……高名栄誉に達するの姿だ。……坤巽に竹林家を守り、乾艮に岡山屋敷に....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
大したことはあるまい」と安心している中に、焼け延びるだけ延びた火の手は俄然として真西に変って来た。 「おやおや風向きが変った。西になった」 と、いってる声の下か....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
浅間の東南に続くのは、角落や妙義の奇山で、これは誰にもなじみ深い。わが村から真西に卓子のように平らに横たわるのは、神津牧場の荒船山である。荒船山の右の肩から....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
ものと信じ、千九百五十七米の三角点(流小屋ノ頭、餅ヶ瀬の称呼)あるすぐ北の峰から真西に向って枝尾根を下りながらやはり真直ぐに進んでいると思ったのであった。上州側....