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「真誠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真誠の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
い。伊勢へ、津島へ、金毘羅へ、御嶽へ、あるいは善光寺への参詣者の群れは一新講とか真誠講とかの講中を組んで相変わらずこの街道にやって来る。ここを通商路とする中津川....
不審庵」より 著者:太宰治
供し、華美相競うていたずらに奢侈の風を誇りしに過ぎざるていたらくなれば、未だ以て真誠の茶道を解するものとは称し難く、降って義政公の時代に及び、珠光なるもの出でて....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
本人の狙うところなのであります。 さらに大嫌いの先輩に腹の底からの好意を示し、真誠無双の国士に白い眼を見せ、資本家のノラ息子の人格に絶大の敬意を払い、失脚者の....
貧乏」より 著者:幸田露伴
けようかと思ってるんだ。オイ、三年の恋も醒めるかナッ、ハハハ。 「冗談を云わずと真誠に、これから前をどうするんだか談して安心さしておくれなネエ。茶かされるナア腹....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
本は真義愛荘に啓示を得て物質を超越し霊的人生に執着するにある。勇気、仁恵、礼譲、真誠、忠義、克己、これすべてこの執着の現象である。ただ末世に至って真の精神を忘れ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
中川「そうですね、妹は色々な玉子料理を拵えますが僕はよく知りません。しかし玉子は真誠《ほんと》の半熟が一番消化も良し、味も良いようです」主人「半熟に真誠《ほんと....