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眼目
「眼目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
ふまでゞある。 が、時には奇術師が、これを奇術に応用する場合がある。しかしその
眼目とするところは、やはり、如何に手早く三味線に合せてしん粉でものゝ形を造り上げ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
支配していて、しかもそれが一層粗暴で残忍であったのである。要するにブルノの仕事の
眼目はアリストテレスの哲学が科学的観照に及ぼす有害な影響を打破するというのであっ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
発揮して、西洋文明の代表者と決勝戦を交える準備を完了するのであります。明治維新の
眼目が王政復古にあったが如く、廃藩置県にあった如く、昭和維新の政治的
眼目は東亜連....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
は組合經營の親工場が綜合統一する。この種の分散統一の經營方式こそ今後の工業生産の
眼目たるべきものである。しかしてかくのごときは、事情の相似た朝鮮や中國にも十分參....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
かわらず……。 と、いうところが「死体駆る橇」とともに、「|冥路の国」探検の大
眼目になっている。しかしこれは、暫く興味上保留することにして、では、そこを先占し....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
伴う幾多の謬想が除かれるであろう。 第七章 真の宗教 問『霊界通信の
眼目は何れにあるか?』 通信の目的――われ等の仕事を妨ぐる障害物は、一にして足....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
速記本を近所の人から借りて読んだ。その当時、わたしは十三、四歳であったが、一編の
眼目とする牡丹燈籠の怪談の件りを読んでも、さのみに怖いとも感じなかった。どうして....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
然し、その変化の中に、驚くべき吸血具が隠されていたのだ」そうして、法水の推理が愈
眼目とする点に触れて行ったが、その真相を聴いた検事は、思わず開いた口が塞がらなか....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
いていました。 その時、わたくしは更に不思議なことを見ました。それがこのお話の
眼目ですから、よくお聞きください。松島さんがわたくし共と話しているあいだに、もう....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
を非常に詳しく書いてあるが、わたしはその通りをここに紹介するに堪えないから、その
眼目だけを掻いつまんで書くことにする。森君はお冬を追って行くと、果して含満ヶ渕で....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
表してみせてくれている。読んでいても如何にも小気味よい態度であるが、同作品を貫く
眼目が密室犯罪の解決に全然新しい思い付きを見せようと意気込んだもので、作者が若い....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
さもこそという片頬笑み、泰然自若として、 「ま、ま、お聞きなさい。ここだ、これが
眼目、此経難持、若暫時、この経は保ち難し。 もししばらくも保たんものは、ただお....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
相手をさがし出して、なんでも構わずに叩っ斬ってしまえばいい。ただそれだけのことが
眼目では、今日の人間の興味を惹きそうもないように思われるので、わたしは今まで仇討....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
達、国民生活の向上、現実の理想化、自利と利他の一致、この四点は全く日本仏教独特の
眼目でありまして、時代を代え、形式は更めても、日本に生れ行われる仏教ならばこの眼....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るものと考えねばならぬ。この見地よりする戦争の発達史および将来への予見が本研究の
眼目である。 戦闘は軍事技術の進歩を基礎として変化して来た。また国軍が逐次増加....