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「着々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

着々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
になったのは、熱に関する器械的学説が現われて、前世紀の中ごろ、自然科学の各方面で着々成功を収めるようになってからのことである。この学説によれば、エネルギーもまた....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
合衆国を中心とする米州の連合に反対する運動は相当強いのですけれども、しかし大勢は着々として米州の連合に進んでおります。 次にヨーロッパです。第一次欧州戦争の結....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
努力は戦争研究者の特に注目すべきところである。 イ、一七五六年 墺国の外交は着々成功し露、スウェーデン、索(ザクセン)、巴等の諸邦をその傘下に糾合し得たるに....
婦系図」より 著者:泉鏡花
だ。また幸に、父様にゃ孫も八九人出来た。姪を引取って教育しているのも三四人ある。着々として歩を進めている。何でも妹たちが人才を引着けるんだ。」 人事ながら、主....
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
む》や、この巡査には一定の法則ありて存するがごとく、晩《おそ》からず、早からず、着々歩を進めて路《みち》を行くに、身体《からだ》はきっとして立ちて左右に寸毫《す....
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
の仕事は少しも手をゆるめないで働きながらの話に笑い興じて、にぎやかなうちに仕事は着々進行してゆく。省作が四挺の鎌をとぎ上げたころに籾干しも段落がついた。おはまは....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
が子|可愛さからの事に違いあんめいから、そりゃそのうちどうにかなるよ、心配せんで着々実行にかかるさ。 兄はこう言うんですから、私の方は心配ないです。佐介さんに....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
明人間の危害から町の人を守るには、怪物を捕えることである。そのための警察の手配は着々とすすみ、おもったよりはやく、町のこれぞと思うところに、警官が動員されていた....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
鴎外は大賛成で、博物館の一部を貸してもイイという咄があった。鴎外の賛成を得て話は着々進行しそうであったが、好書家ナンテものは蒐集には極めて熱心であっても、展覧会....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
提言者に通告もしないでやめてしまう。そんな事とは知らないから前に命ぜられた社員は着々進行して率ざ実現しようとなると、「アレはやめにした、」とケロリと冷ました顔を....
空襲警報」より 著者:海野十三
夜に必死の活動をつづけている間、帝都では、非常管制をはじめ、あらゆる防護の手段が着々として用意されていった。 五反田の裏通では、闇の中に、防護団の少年と住民と....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
博士の命令で、あの事件以来ピタリと鳴りを鎮め、その代り、新に恐ろしき第二期計画に着々として準備を急いでいた。博士は、多数の権威を喪った我国の科学界の王座に直って....
振動魔」より 著者:海野十三
あるのです」 柿丘秋郎は、捉えた鼠を嬲ってよろこぶ猫のような快味を覚えながら、着々とその奇怪な実験の順序を追っていったことだった。 「まアいいのねえ、早くやっ....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
惹かれて行くのであった。復讐は為し遂げられたのだ。しかも武器も持たずにこのように着々と大事を為し遂げて行く男は、いったい何者であろうか。犯人はこの片盤内にいるた....
河明り」より 著者:岡本かの子
て遠慮する必要は無い。娘の結婚を知らせるにも気易かった。若い学者との結婚の仕度は着々運んで行った。 「川を溯るときは、人間をだんだん孤独にして行きますが、川を下....