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着弾
「着弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
着弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
めて行くさ、輪形陣の中に、こっちが入って行けば自信を裏切られて吃驚する。そこへ、
着弾百パーセントという特選爆弾を一発、軽巡奴に御馳走して、マスト飛び、大砲折れサ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
丸を使ってるちゅうじゃないか。」 「ふむ、そうかもしれねえ。そんなことをするから
着弾が狂って、味方の砲兵が、味方の歩兵を殺すんだ。」 「チェッ! そんなこともあ....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
。相馬大作が、武器も選ばず、旧式のを使っていたと噂されては、心外だ。二十間ほどの
着弾距離があるが、十間なら、十分に、打抜けよう。江戸へ戻ってから手渡そう」 「万....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
ぞ――とニヤニヤと笑いながら、居士が石を取って狙ったんです。小児の手からは、やや
着弾距離を脱して、八方こっちへ近づいた処を、居士が三度続けて打った。二度とも沈ん....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
の間隔は、五|間、十間、あるいは百間、三百間、貴下の、お心に任せます。要はただ、
着弾距離をお離れになりません事です。) (一歩もここを動きません。) 先生は、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
山白雲が、駒井甚三郎に大なる敬意を持ったのは、この鉄砲の手腕から起りました。 「
着弾距離はどのくらいですか」 「左様、これは六百間までは有効のつもりですが……」....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
その先住人は、牛車馬車をつらねて故郷なる岐阜へ引あげたところ、本郷にはまだ一発も
着弾いたしませんが、あちらにはもうパラパラ。おどろいて居りますって。そうでしょう....
「楠の話」より 著者:豊島与志雄
父は銃を持ってよくその小鳥をうった。銃は旧式で、銃身が非常に長く重かった代りに、
着弾距離が極めて大だった。その上父は甞て近衛の聯隊に居たことがあって、射撃に巧み....
「話の屑籠」より 著者:豊島与志雄
定めし呑気な奴だろうと思って、氷の上を近よっていくと、少しも逃げない。ピストルの
着弾距離までも寄せて、平気である。 これは面白い、というわけで、早速、ピストル....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
声で呼んだ。 「また騒ぐ。待て、待て。」 物に慣れている弥太郎は、鳥の影がもう
着弾距離に入ったと見ても、まだ容易に火蓋を切らなかった。鳥は我れをうかがう二つの....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
翁運八とともに、自動車で駆上って来た事は更めて言うに及ぶまい。事実に逢着すると、
着弾の距離と自動車の速力と大差のない事になる。自動車の方が便利である。 侮辱と....