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「着船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

着船の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
さて、このたびの異国船、国名相尋ね候ところ、北アメリカと申すところ。大船四|艘着船。もっとも船の中より、朝夕一両度ずつ大筒など打ち放し申し候よし。町人並びに近....
地球要塞」より 著者:海野十三
は、わが潜水艦隊が、技師たちを連れていって穴をあけたものである。この洞が、安全な着船場となっていたのである。 「洞穴《どうけつ》に、艇《ふね》をつけろ」 私は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
じかごおり》の月ノ浦に着いたのが、洲崎を出てから十四日目の夜のことでありました。着船は、わざと夜を選んだのは、駒井の思慮あってしたことでしたが、無論その前後、こ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れを僕が親切に介抱してくれた。こんな風なのが何でも半夜さばかり掛った末に或る港へ着船した。 夜が明けて聞いて見ると、それは備前の国の田ノ口という港であった。備....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
としては越後から積み出しが実際にあっても、抜荷の恐れのあることもあったが、幸いに着船地たる若州の守護は武田で、その被官人の粟屋という者は、実隆の妻の実家なる勧修....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
介抱にて身体も以前に復し、それ/″\金を出して礼をいたし、日を経て無事に新潟沖へ着船いたしまして、伝馬で陸へ上り、一同無事を祝して別れを告げました。これより文治....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
送り来たり、三、四月の交のごとし。 二十五日、晴れ。午前八時半トルガッテン島に着船し、九時上陸す。その島形は帽子の海上に浮かぶがごとし。全島一巌石より成る。婦....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
一八郎とお鈴の二人、積み込んでまいるのじゃ」 「心得てござります」 「撫養の浦へ着船の節は、渭之津城へ寄るには及ばず、すぐ吉野川をさかのぼって、剣山の間者|牢へ....
三国志」より 著者:吉川英治
叔の正室となされても、決して悔いはあるまい。……ところで、呉城の宮中へは、今日ご着船の由を、お届け召されたかの」 玄徳が、上陸早々、ご訪問申したので、まだ呉城....