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睡たい
「睡たい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
睡たいの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ッカリと青い煙を吐いた。
私もウイスキーがまわったせいか、何となく倦いような、
睡たいような気持ちになりつつ、机の上に両肱を立てて顎を載せた。
「……ゲップ……....
「ココナットの実」より 著者:夢野久作
際のベッドの中で眼を醒ました。前の晩に遅くまで遊んだ朝は、いつでも、おひる頃まで
睡たいのに、今朝はよっぽどどうかしていた。 妾は窓のカアテンを引いた。硝子が一....
「花を持てる女」より 著者:堀辰雄
横町をごらん、あそこにお前の生れた家があったんだよ。……」 そういわれて、私は
睡たい目をこすりこすりあけてみた。そうして母が電車の窓から私に指《さ》して見せて....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
時ごろ目をさまし戸をあけ空気をとおし又横になりすっかり起きる気になる迄居ります、
睡たいうちは何度でも眠るのよ。朝《あした》、夕《ゆうべ》に論語をひらくというのも....
「姫たちばな」より 著者:室生犀星
ちらつかせ、田の畔も、川の面にも、濛々たる春色が立ちこめていて、二人の若者はうす
睡たいような気持で美しい橘の姿を見入った。二人はもう八十日も橘の館に通うているこ....