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瞹
「瞹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瞹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
。あれでも知った人には滅多《めった》に逢《あ》わないだろうね」 「そうですね」と
瞹眛《あいまい》に受ける。 「逢うかね」 小野さんは「まあ……」と濁しかけたが....
「行人」より 著者:夏目漱石
。血色も大変好い。結構だ」
岡田は「ええまあお蔭《かげ》さまで」と云ったような
瞹眛《あいまい》な挨拶《あいさつ》をしたが、その挨拶のうちには一種|嬉《うれ》し....
「或る日」より 著者:宮本百合子
見合わせては、むずかしい顔をして頭をふるようになった。 それに対して、さほ子は
瞹昧極る微笑を洩した。 彼は、湯殿の鏡の前で、彼が後に来たのも知らず真心こめて....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
室を隅から隅へと歩いて見たり、坐っていることは殆ど稀で、始終興奮して、燥気して、
瞹眛なある待つことで気が張っている様子。玄関の方で微な音でもするか、庭で声でも聞....