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矢弾
「矢弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矢弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
、除夜の鐘を聞きながら身代あらわれ、せっかくの三年の苦心も水の泡、さすがの智者も
矢弾つづかず、わずか銀一粒で大長者の万屋ぐゎらりと破産。 (日本永代蔵、巻五の五....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
にもって生まれるという事は、現世にあっては不幸な事かもしれない。防御のない急所を
矢弾の雨にさらすようなものかもしれない。その上にまた亮は弱い健康には背負いきれな....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
療養がこの時効を奏したのである。 戦闘は発展しなかった。敵も味方も居坐ったまま
矢弾をポンポン飛ばせるばかりである。 「これはいけない」とホーキン氏は鉄砲を打ち....
「三国志」より 著者:吉川英治
殿軍しています。どうか少しも早く蜀へ」 と、落去をすすめた。 すでに糧もなく
矢弾もない。関羽はついに涙をのんで王甫に別れた。すなわちわずか百余人を城中へ残し....
「三国志」より 著者:吉川英治
なさけだ。戦の邪魔、疾く疾く失せよ」 姿を櫓の上からかくすと、忽ちおびただしい
矢弾が空に唸った。勤祥はぜひなく立ち戻って、 「私の手にはおえません」 と、つ....