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矢狭間
「矢狭間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矢狭間の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天守物語」より 著者:泉鏡花
奥に、また階子の上下の口あり。奥の正面、及び右なる廻廊の半ばより厚き壁にて、広き
矢狭間、狭間を設く。外面は山岳の遠見、秋の雲。壁に出入りの扉あり。鼓の緒の欄干|....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
れた、私の目のせいなんだろう。すッと向うに浮いて行って、遠くの、あの、城の壁の、
矢狭間とも思う窓から、顔を出して、こっちを覗いた。そう見えた。いつの間にか、城の....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
の上に、巨大な船が浮かんでいた。それは将しく軍船であった。二本の帆柱、船首の戦楼
矢狭間が諸所に設けられている。 そうして戦楼にも甲板にも、無数の人間が蠢いてい....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
は、むしろ本邸に勝っていた。四つとも同じような建て方で、その特色とするところは、
矢狭間づくりの窓のあることと、四筋の長い廻廊をもって、本邸と通じていることとであ....