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矢飛白
「矢飛白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矢飛白の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
の矢場遊びの客までも吸いよせるという人気はすさまじいものでした。 この女がなぜ
矢飛白という綽名をつけられたかと云うと、すぐれて容貌がよく、こんな稼業にはめずら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひきだし》をあけて、あれよこれよと探しはじめましたが、そのうちにふと抽斗の底から
矢飛白《やがすり》の袷《あわせ》を引張り出しました。 この袷は文之丞から離縁を....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
も無い二人同志の間に技巧で恋を生んで行くのが新しい時代の恋愛よ。」 彼女が裸に
矢飛白の金泥を塗って、ラパン・ア・ジルの酒場で踊り狂ったのは新吉の逢った二回目の....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
の輪郭の顔に、綺麗に調和よく蒔かれている。 小造りの体に纏っている衣裳は、紫の
矢飛白の振袖で、帯は立矢の字に結ばれていた。 そういう彼女が牢格子の中の、薄縁....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
雄は相手待つ間歌川の二階からふと瞰下した隣の桟橋に歳十八ばかりの細そりとしたるが
矢飛白の袖夕風に吹き靡かすを認めあれはと問えば今が若手の売出し秋子とあるをさりげ....