知らぬは亭主ばかりなり[語句情報] » 知らぬは亭主ばかりなり

「知らぬは亭主ばかりなり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

知らぬは亭主ばかりなりの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
ろうが、これほど確な事はねえ。私ア特別で心得てるんで、誰も知っちゃいますめえよ。知らぬは亭主ばかりなりじゃねえんだから、御存じは魚屋|惣助(本名)ばかりなりだ。....
舞馬」より 著者:牧逸馬
悲壮な、英雄的な感激だったのでもわかろう。火のないところにけむりは立たぬ。町内で知らぬは亭主ばかりなり――なあに、おりゃあ知ってる。知ってて眼をねむってるんだ。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れしき》の崖や渓を何《にゃん》とも思わず一心に走り廻って、牡猫の情を受け返るを、知らぬは亭主ばかりなりで、猫を木の股から生まるるごとく想いいたのだ。そのごとく、....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
るかわりに、ひきかえに高音をいただいて参ります」 「それは、御勝手です」 「が、知らぬは亭主ばかりなり――そんなようなことですと、磯屋五兵衛も顔が立ちませぬので....
生きている戦死者」より 著者:牧逸馬
ン連中が集まって雑談を交している。パウル・ビハリはこのオットン協会の会員だった。知らぬは亭主ばかりなりで、この状態が半年あまり続いた。パウル・ビハリは盛んにツイ....