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知合い
「知合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
所を去っていってしまう。だから、幽霊が夜なかに出てきて徘徊しても、訪ねてゆくべき
知合いが残っていないのである。おそらくこういうわけで、わたしたちは古くからあるオ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
って坐って居た。仲間と云おうか親分と云おうか、兎に角私が一週間前此処に来てからの
知合いである。彼の名はヤコフ・イリイッチと云って、身体の出来が人竝外れて大きい、....
「星座」より 著者:有島武郎
クリスチャンらしかった。俺も相当|鞠躬如《きっきゅうじょ》たらざるを得なかった。
知合いの信者の家に空間があるかもしれないからいっしょに出かけてみようといって、学....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
見合って、もう見合いなんか済んでるの。男の方は大変な惚方なのよ。もっとも家同士、
知合いというんでも何でもないんですから、口を利いたことなんて、そりゃなかったんで....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
何とか閣で、大きな処を遣っている。そこの下職人が駆込んだ使いなんです。もっとも見
知合いで、不断は、おい、とっさんか、せいぜい近小父、でも、名より、目の方へ、見当....
「米」より 著者:犬田卯
にある。」 「いよう、なんだや、今頃――」 ひょいと横あいから自転車を飛ばして
知合いの男が姿を現した。 「おう、君か――君こそ何だい今頃。」 「俺か――俺は商....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
わけでもないのに、かけ落ちする気になっていた。女のちりめんの長じゅばんを持出し、
知合いの清津湯にかくまったが、たった一週間でみつかってしまった。たたき売った長じ....
「迷彩」より 著者:上村松園
○ この間私はある方面から質のいい古い唐紙を手に入れましたので、戯れに興味描きを試みまして、
知合いの人にも贈ったりしました。唐紙の古いのは、ガサガサした塵埃が脱けているよう....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
に奥は半壊の状態で、雨もりはする、とてもここに住めないというので、半丁程はなれた
知合いの家に引移り、母は商売をつづけました。その年に姉が嫁ぎましたので、母は私と....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ークハム氏だった。そして彼カークハム氏は、これまで二、三の事件を通じて帆村荘六と
知合いなのであった。 「だしぬけにぼくを引っ張りだして、どういう仕事をやれという....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
纏のよく似合う、郊外の鍛冶屋さんで、この二人は、帝都爆撃の夜、新宿の暗がりの中で
知合いになり、助け助けられつつ、この駿河台の研究所まで辿りついたのが縁で、唯今で....
「蠅男」より 著者:海野十三
ころをごらんに入れますわ、ハッハッハッ」 検事の村松氏に案内されていったとき、
知合いになった住吉署の大川巡査部長であった。帆村は邪魔にならぬように、傍について....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
毎日つづけていた雪子の研究室の捜査をやめてしまった。 そのかわり、雪子の友達や
知合いなどの調べを始めるほか、この附近一帯に、何か怪しい出来事があったとか、或い....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
僕は友人のほとんど誰よりも早くから『少年世界』を読んでいた。そしてある妙な本屋と
知合いになって、そこからいろんな本を買って来て読んでいた。修身の逸話を集めた翻訳....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
に関係ある家に試験所の用事で出入りをしているうち、その家々で二三人の年頃の娘とも
知合いになった。都会の空気に憧憬れる彼女等はスマートな都会青年の代表のように復一....