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知者
「知者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
「桃李《とうり》言わざれども、下|自《おのずか》ら蹊《けい》を成す」とは確かに
知者の言である。尤《もっと》も「桃李言わざれども」ではない。実は「桃李言わざれば....
「黒猫」より 著者:佐々木直次郎
恐ろしいというよりも怪奇《バロック》なものに見えるであろう。今後、あるいは、誰か
知者があらわれてきて、私の幻想を単なる平凡なことにしてしまうかもしれぬ。――誰か....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ともてあますかもしれねえよ。どうやら、向こうのほうが一枚役者が上のようだからな。
知者は寝て暮らせといってな、そのうちにまた何かおれでなくちゃ判断のつかねえような....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
分の浮かぶ瀬は無くなっていました。だから君子は初めよりその危うきに近づきません。
知者は、自身の身の安全の失われない範囲で女の色香をたのしみます。あなたのは身をも....
「知と疑い」より 著者:寺田寅彦
はかくのごとき仕事はしとげられないのである。 しかれども大いに驚き大いに疑う無
知者愚者となるためにはまたひろく知り深く学ばねばならぬのである。上述のガリレー、....
「デカルトと引用精神」より 著者:戸坂潤
一面の性格に関するらしいことは今問題でない。実は彼こそ最もすぐれたスコラ哲学の悉
知者であった。彼の思想の源泉は、ありと凡ゆる処から来ている。恐らくデカルトは、一....
「読書法」より 著者:戸坂潤
一面の性格に関するらしいことは今問題でない。実は彼こそ最もすぐれたスコラ哲学の悉
知者であった。彼の思想の源泉は、ありと凡ゆる処から来ている。恐らくデカルトは、一....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
てくれた人があったか? 4 魂よ、謎を解くことはお前には出来ない。 さかしい
知者*の立場になることは出来ない。 せめては酒と盃でこの世に楽土をひらこう。 あ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なる知性と、強烈なる意欲の影の漂えるのを看過してはならない。フィロソファーとは愛
知者という語義だという。しかし私は愛生者をこそ哲学者と呼びたい。 それから君は....
「辞典」より 著者:戸坂潤
の信念の下に、世人の持つ誤った独断的知識の粉砕に力《つと》め、対話、問答を用いて
知者と自称するソフィスト達を追求した。この対話術が彼の弁証法である。ソクラテスの....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
指があらわれて、王宮の壁に解し難い形の文字を書いた。王は大いに恐れて、バビロンの
知者どもにそれを解き明かさしめようとしたが、皆読むことができなかった。ダニエルが....
「文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
想の渾沌たる状態においては自分もなければ世界もない。そのような状態が分裂して、能
知者と所
知者が出来る事によって、始めて認識が成立し始める。そこから色々な観念が生....
「漫画と科学」より 著者:寺田寅彦
は主として物質界の現象に関係しているために、換言すれば人間の能知と切り離された所
知者自身の間の交渉に関しているために、科学上の方則は科学者の個性と切り離され、従....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
因と、国家の混乱と顛倒とをただすべき依拠となる真理を強く要請した。 「日本第一の
知者となし給へ」という彼の祈願は名利や、衒学のためではなくして、全く自ら正しくし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を治することあたわず。今、我人の性質、生来おのおの別なり。万人には万人の心あり、
知者あり無知あり、鋭利なるものあり魯鈍なるものあり。もし、この人をして同一に涅槃....