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知行高
「知行高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知行高の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
欲の皮が突っ張ってるんだ。上役の大沢さまと婿しゅうとの縁を結べば出世も早かろう。
知行高もじきふえよう、持参金も千や二千はというんで、なにごとも家門のためだ、器量....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の大きな曲りを曲ってしまうと、すぐ目の前の街道ばたにそのお陣屋がのぞまれました。
知行高は僅かに二千三百石にすぎないが、さすがは歴代つづく由緒の深さを物語って、築....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
追いかけました。――道は八丁あまり。 うしろに嶮しい山を控えて、屋敷はさすがに
知行高二千八百石の名に恥じない御陣屋風の広大もない構えでした。 「おう、御手柄じ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だいても敢《あえ》て不足はないが、駒井は何者だ、あれは我々よりズット年下、しかも
知行高《ちぎょうだか》も格式も以前は我々に劣《おと》ること数等、若い時は眼中に置....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
加藤だのといって、いくつも加藤家があるけれど、この銀杏加藤は千四五百石の家柄で、
知行高《ちぎょうだか》からいえばさほどではないが、家格はなかなか高い方であるとの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りがよくなったらしい景気が見えました。けれどもその金廻りがよくなったというのは、
知行高《ちぎょうだか》が殖《ふ》えたからというわけではなく、また用人たちの財政が....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
と闊達豪放の主君、榊原式部少輔様は早速に許し、浪人中も特別を以て、庄右衛門従来の
知行高を、主水に取らせるという有難き御諚、首尾よく本望遂げた上は、家督相続知行安....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
と日田の御金奉行は、その日田金を手蔓にして諸大名のお納戸金の遣繰りを初めとして、
知行高の裏表、兵糧の貯蔵高まで立入ってコト明細に探り出す。謀反の兆でもあれば、何....