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短編
「短編〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
短編の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
すなわちこれはツルゲーネフの書きたるものを二葉亭が訳して「あいびき」と題した
短編の冒頭《ぼうとう》にある一節であって、自分がかかる落葉林の趣きを解するに至っ....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
中の若干のもの、外国のものではトルストイ、ドストエフスキーのあるもの、チェホフの
短編、近ごろ見たものでは、アーノルド・ベンネットやオルダス・ハクスレーの
短編ぐら....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
ばやくまたたくように見えた。これはたぶん有りがちな幻覚かもしれない。プーシキンの
短編にもカルタのスペードの女王がまたたきをする話があるが、とにかくわれわれの神経....
「青衣童女像」より 著者:寺田寅彦
「初恋」の少女の姿を物色する五十四歳の自分を発見して微笑する。そうしてウェルズの
短編「壁の扉」の幻覚を思い出しながら、この次にいついかなる思いもかけぬ時と場所で....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
た。同じ環境の中では人間はやはり同じことを考えるものと見える。 アラン・ポーの
短編の中に、いっしょに歩いている人の思っていることをあてる男の話があるが、あれは....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
バラバラと散った。 旅舎の店の処を通ろうとして、ふと見ると、ゴルキー集と書いた
短編集の散々読み古されたのが其処の机の上に置いてあった。勇吉はそれを手に取って見....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
と努めた。第一日目に彼は、記事や写真で数欄を埋めてる恐ろしい雑報のうちに、一つの
短編小説を読んだ。十五歳になる娘といっしょに寝る父親のことが書いてあった。ごく自....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
在に、心を寄せようと試みた。知的な仕事をまた始めようと努め、外国語を学び、論説や
短編小説を書き始め、絵画や作曲を始めた……。でもすべて駄目だった。最初の日からも....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
は、アメリカの喜劇映画であった。キーストン時代といって、米国キーストン会社提供の
短編コメデーは、それは素晴らしく楽しいもので、マックス・センネットのもとに、チャ....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
僕はこんなことまで言いたくないと思うが、君があまり意固地だから言うが、君がこの前
短編集を出す時も、K社へ行って僕も出したがっているからと言ったそうじゃないか。僕....
「「はつ恋」解説」より 著者:神西清
で押し通しました)が物語っているのですが、文芸作品の面から言うと、ここに訳出した
短編『はつ恋』に、最もあざやかに現われていると言えます。これは一八六〇年の作で、....
「かもめ」より 著者:神西清
と書きとめとくんです。……題材が浮んだものでね。……(手帳をしまいながら)ほんの
短編ですがね、湖のほとりに、ちょうどあなたみたいな若い娘が、子供の時から住んでい....
「一人の無名作家」より 著者:中谷宇吉郎
雑誌を出していた。『跫音《あしおと》』という名前の雑誌であった。芥川に褒められた
短編はたしか、中学五年の頃に書いたものである。 中学は、石川県の小松《こまつ》....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
から一人で自分の道を歩いた。 私がおつきあいで書いた「反古」というエロチックな
短編が禍いをなして、第二次「新思潮」は第一号を出すと、直ぐ発売頒布を禁ぜられた。....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
がまぐれて入っていたり、地理書の棚の中にドストイフスキーのサイベリアを舞台にした
短編集がまじって入っていたりしたからであった。私はめずらしい新刊物の外によくそこ....