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矮躯
「矮躯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矮躯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寛永相合傘」より 著者:林不忘
、傘がない。 「相合傘と行こう。」 「よかろう。」 というので、長身瘠躯に短身
矮躯《たんしんわいく》、ひとしく無骨者の両人、一本の蛇の目を両方から挾んで、片袖....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
を争う好男子の偉丈夫で、性質は念に念を入れる神経質の実際家……Mはまたその頃から
矮躯の醜男で、空想家の早飲込みのドチラかといえば天才肌という風に、各自正反対の特....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
対して、この意気地ない有様は何事。 それでは、宇治山田の米友の槍の手並と、その
矮躯短身《わいくたんしん》のうちにひそむ非凡の怪力《かいりき》を知って、それに怖....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の戯れに、「一寸丹心」と書くべきを、「一寸短身三尺剣」という戯画を描いて、極めて
矮躯短身の壮士に、図抜けて長い刀を差させた一枚絵を描いて、平山行蔵に見せたことが....
「ジャングル頭」より 著者:豊島与志雄
先ず、暴力否定の決意が必要である。それ故に猶更、ジャングル頭の追放が要請される。
矮躯短脚の上に巨大な毛髪ジャングルを乗っけたお化け姿も、見っともないものではある....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
な心配かもしれねえが――。」 すっくと起ち上った釘抜藤吉だった。五尺そこそこの
矮躯《わいく》に紺の脚絆、一枚引っかけた盲目縞《めくらじま》長ばんてん、刀の下緒....