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矯風
「矯風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矯風の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
君が立ち懸《か》けると、迷亭も「僕もいこう、僕はこれから日本橋の演芸《えんげい》
矯風会《きょうふうかい》に行かなくっちゃならんから、そこまでいっしょに行こう」「....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ふたり》の話している所を聞けば、何か、談話《はなし》の筋の外に、男女交際、婦人|
矯風《きょうふう》の議論よりは、遥《はるか》に優《まさ》りて面白い所が有ッて、そ....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
たがって婦人の活動は新生活運動の形をとった。夫人同伴会、婦人束髪会、婦人編物会、
矯風会をはじめとして、日本各地に生れた各種各様の婦人会は、男女同権の思想を基礎に....
「村からの娘」より 著者:宮本百合子
東北の農民の歴史的窮乏の経済的原因は、後の方へ引とめられている。もし愛国婦人会や
矯風会が本当にそういう事を防止するために一般婦人の力を糾合するのであるなら、それ....
「若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
本の農村は貧困化している。売られて都会に来る娘の数は年を追うて増加して来ている。
矯風会の廃娼運動は、娘が娼妓に売られて来る根源の社会悪を殲滅し得ない。 小さい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
笛に合わせて起ち上ったものは、各種の婦人団体であって、愛国婦人会やキリスト教婦人
矯風会、仏教女子青年会、などの会員は一堂に会して全国的な一大運動を起こすことにな....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
村が貧窮の余り、主に女の子であるが、子女を前金で売ることが流行り出したと云って、
矯風会や仏教女子青年会其の他が問題にし出したのであるが、予め考えておかねばならぬ....
「新婦人協会の請願運動」より 著者:与謝野晶子
を排斥して隔離主義を主張しているのに共鳴します。私は平塚さんたちの態度が意外にも
矯風会あたりの基督教婦人の態度に何となく似通う所のありはしないかということを恐れ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
》みがたく、ともかくもして責《せ》めを塞《ふさ》ぎ、更に婦人の設立にかかる婦人|
矯風会《きょうふうかい》に臨みて再び拙《つたな》き談話を試み、一同と共に撮影しお....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
つせいひょう》氏たちの演劇改良の会が(末松氏は伊藤|博文《ひろぶみ》の婿)「演芸
矯風会」に転身して、七月八日に発会式を、鹿鳴館《ろくめいかん》で催し、来賓は皇族....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
月に中村座で上演されたが、これは普通興行でなく、演劇改良会の後身ともいうべき演芸
矯風会の主催で、単に二日間の興行に過ぎなかったのである。 その演芸
矯風会も自然....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
とて苛烈すぎはしない。彼女は「汚らわしく、淫らがましき女にて、そのうえに申せば、
矯風の道もなき、無恥厚顔の人にて候」 彼女はまた「人にきたなく眺められ、世の物笑....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
五月、千歳座にて「籠釣瓶」を初演。左団次の佐野次郎左衛門、大好評。 ○七月、演芸
矯風会起る。さきの演劇改良会が更に組織を変えたるものにて、これも一向に振わざりき....