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石器
「石器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは暴力より外にある筈はない。この故に往往
石器時代の脳髄しか持たぬ文明人は論争より殺人を愛するのである。
しかし亦権力も....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。これは奇妙なことと思われるかも知れない。しかしこの北方における我々の祖先が既に
石器時代以来、すなわち、数千年間スカンジナビアに住居していたということ、また青銅....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
ある。そういえば、この怪人は、手に、たしかに石でつくったおのをにぎっている。 「
石器時代の人間だって、うそだろう。二十万年も前の人間が生きているはずはないよ」 ....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
て、現わるるもので、記述も議論も出来ないのが当前である、茶の湯に用ゆる建築露路木
石器具態度等総てそれ自身の総てが趣味である、配合調和変化等悉く趣味の活動である、....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
て見ると、始めにはきっと月にも人類が生存していたに違いない。でその人間は地球上の
石器時代くらいの程度まで進化して滅亡したものらしいです。」 と幾十となき古代遺物....
「迷信解」より 著者:井上円了
先の方|尖り後ろの方広く、猛獣の爪のごとくに見ゆ。これは雷斧、雷楔のたぐいにて、
石器時代の遺物であるということじゃ。また、俗に天狗火、天狗|礫ととなうるものあれ....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
た同様で、為に毛人と呼ばれ、我が日本民族中にもまたこれに類したものが多い。これは
石器時代以来そのまま各地に遺存したもの、または歴史時代に奥羽地方から、俘囚の名を....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
る。しかもこれはひとり奥羽地方ばかりではなく、古代において各地鹿の多かった事は、
石器時代の遺蹟に鹿角が多く包含せられて、猪牙の極めて少い事からでも想像せられ、記....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
立証すべき類例は、かなり多く自分の手許に集まっているのである。けだしこの風は我が
石器時代からも存していて、歴史時代にまで引き続き、盛んに行われたものであろう。記....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
以て、やはり隼人や、肥人や、出雲民族や、海部・土師部などと言われたものと同じく、
石器時代から弥生式土器を使った、先住土着の一民族であると考えている。彼らは古伝説....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
に焼いた炭を荒炭と云い、荒炭和炭の名は既に天平時代の正倉院文書に往々見えている。
石器時代の貝塚などからもしばしば木炭が発見せられるが、それは多く和炭らしい。神武....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。小児の洗礼を行う所なり。 旧教の寺院にては、その入り口に水の少量を蓄えたる
石器あり。参詣のもの、まず指をその水中に点じ、十字を胸にえがきて神前に近づくを例....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
び三浦君とともにこの江畑君の御宅で御厄介になった。近所の石名館から発掘したという
石器、土器など取り寄せて見せてくださった。土器はもちろんアイヌ式のもので、
石器は....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
事かもしれません。今も鎌倉あたりの墓穴(横穴)に住んでいるものもあります。近ごろ
石器時代の遺蹟として有名な、越中氷見郡海岸の洞窟には、毎度|山家が来て住むそうで....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
いうものは、このオロッコ族であったと解しているものである。そして彼らは、アイヌが
石器時代に近畿、中国・四国・九州等にまで居た様に、かつては内地にも居たことがあっ....