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石川啄木
「石川啄木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石川啄木の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今年改良したき事」より 著者:宮本百合子
心に在るものは、改良したいというより、寧ろ進展したい心持でございます。けれども故
石川啄木の歌に ひと晩に咲かせてみむと梅の鉢を 火に焙りしが咲かざりしかな....
「九月の或る日」より 著者:宮本百合子
た。私がどけようとすると、 「あ一寸」 とYがとめた。 「その本を買うんですよ」
石川啄木の歌が広告に利用してあった。 「働けど働けど我生活は楽にはならざり凝っと....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
の中になにかの推進力として価値あるものをもたらした人々は、北村透谷、二葉亭四迷、
石川啄木、小林多喜二など、誰一人として「抽象的な情熱」をもって語り、それを宣伝し....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
たからです。また彼女の方では、壁の中から爺さんと婆さんとが杖ついて出てくるという
石川啄木の歌を読んで、童話を書きたくなったということを、僕に話したのを覚えていま....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
心の故であろうか。 東海の小島が磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる そう
石川啄木は歌った。その情緒はもはや過去のものとなった。その代りに、島の情熱が蘇生....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
げた。なお、戦争に関する詩歌についても、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」、
石川啄木の「マカロフ提督追悼の詩」を始め戦争に際しては多くが簇出しているし、また....
「地上」より 著者:島田清次郎
愛誦の歌を朗吟するのだった。 頬につたふ涙のごはず一握の砂を示しゝ女を忘れず 「
石川啄木! いいね、啄木は!」 「長らえようか永らえまいか――あはっはっはっ、ハ....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
を想像させるものは十分あるように思います。 岩手県の渋民村辺を描いているものに
石川啄木の『天鵞絨』があります。
石川啄木『天鵞絨』 「村といつても狭いもの。....
「啄木と賢治」より 著者:高村光太郎
なるでしょう。 ○人物にも時々たいへんすぐれた人が出ています。文芸方面でいえば、
石川啄木、宮澤賢治などという詩人が出たことは、もう皆さんも知っていることでしょう....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
まり、短歌の宿命に思い臻った。私は自分のあきらめを以て、人にも強いるのではない。
石川啄木の改革も叙事の側に進んだのは、悉く失敗しているのである。唯啄木のことは、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
がそのままに頭の何処かに残っていたらしく思える。 二十一、二の頃、そうだ、私が
石川啄木に逢ってまだほんの二、三度目の時だったと思う。 「君のお国はどちらです。....