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石灰岩
「石灰岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石灰岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
え》はなかろうかと思われる。 欧洲アルプスに有って、日本アルプスにないものは、
石灰岩質の大山嶺である、
石灰岩が、地下の伏流や、地上から滲透する水などのために、....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
枝をたてておいたというのでした。ブドリは、すぐネリたちをつれてそこへ行って、白い
石灰岩の墓をたてて、それからもその辺を通るたびにいつも寄ってくるのでした。 そ....
「旅愁」より 著者:横光利一
かぬ一抹の雲の軽やかさ。――
何と明るい空だろう、と矢代は思った。廻廊のような
石灰岩の広い階段を廻り登って行くうちに寺院へ著いた。中は暗く鞭のような細長い蝋燭....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
て、落ち口には、卵の殻のような、丸い白石が、おのずと並べられて、段を作っている、
石灰岩の上を流れるために、いつも濁っている梓川の本流に、この島々谷の水が、いきお....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
際にあるらしいのです。むろんそれは、土地によって高低がちがうでしょうが、岩塩と、
石灰岩層を貫いて流れている。しかも、その大盲谷二万マイルのうえは豊潤な油層だ」 ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るが、既に二つの穿孔《せんこう》によって達せられていて、白堊《はくあ》とジュラ系
石灰岩との間にある緑の砂岩帯から供給される。この砂岩帯は、半径二十五里の円盤でお....
「パルテノン」より 著者:野上豊一郎
ような南欧の空を背景にして眺めた景観はどんなに華麗なものであっただろう! 地盤を
石灰岩から出来た海抜五一二呎のアクロポリスの岩山であり、前面の西方は谷を隔ててす....
「種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
ち》が林の中に入り、達二はあの奇麗《きれい》な泉《いずみ》まで来ました。まっ白の
石灰岩《せっかいがん》は、ごぼごぼ冷《つめ》たい水を噴《ふ》き出すあの泉です。達....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
はいるが、其前に東鐘釣山が釣鐘を伏せたように蹲っている。しかし高さ七十丈にも余る
石灰岩の全石からなった絶大の釣鐘だ。頂上は黒木が茂っているが、胴から下はむき出し....