石狩川[語句情報] » 石狩川

「石狩川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石狩川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
先方は甘《うま》いことを話して聞かすんです。やれ自然《ネーチュール》がどうだの、石狩川《いしかりがわ》は洋々とした流れだの、見渡すかぎり森又た森だの、堪ったもん....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
を出て、茶店で人を雇うて、鶴子と手荷物を負わせ、急勾配の崖を川へ下りた。暗緑色の石狩川が汪々と流れて居る。両岸から鉄線で吊ったあぶなげな仮橋が川を跨げて居る。橋....
石狩川」より 著者:本庄陸男
組んだ、「――独り耕す石水の浜」 石水と云えば、彼には、茫洋《ぼうよう》とした石狩川の流れが見えて来る。その畔《ほと》りにある膏《あぶら》ぎった処女地も浮んで....
キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
でしょう。 私は大正×年の夏の初めに、原因不明の仮死状態に陥ったまま、北海道は石狩川の上流から、大雨に流されて来た、一個のルンペン屍体に過ぎなかったのです……....
作家の死」より 著者:宮本百合子
先頃平林彪吾さんが死なれたときも、様々な感想にうたれたのであったが、本庄さんが「石狩川」一篇をのこして、その出版と殆ど同時に逝かれたことは、新たにこの十年の歳月....
故郷」より 著者:豊島与志雄
も、産卵期には必ず、自分が幼魚の頃甞て放たれた場所へ、殆んど洩れなく戻ってくる。石狩川から放たれた鮭は、決して釧路川へ上ることなく、必ず石狩川へ上ってくる。釧路....
くまと車掌」より 著者:木内高音
光が、さっと、ガラスまどを通して、貨車の内部へさしこんだ。その貨車にはちょうど、石狩川でとれたさけがつみこんであったので、自分は、キラキラと銀色に光るうろこの山....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
の鏡を盗み出して捕縛、翌十七年京都監獄を放火脱走、またまた北海道乗治監へ護送後も石狩川に架設の三百二十有余間の電線を伝わって逃亡した等々、仔細にその罪状が極めて....
不在地主」より 著者:小林多喜二
風呂敷の皺のように匐っていた。 S村の外れから半里ほどすると、心持ち土地は上流石狩川の方へ傾斜して行っていた。河近くは「南瓜」や「唐黍」の畑になっていたが、畑....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
右に満つ。下愛別に至れば、小市街を成す。三人の幼児の乗りたる箱車を牽く犬もあり。石狩川の水を引ける掘割の傍に宿屋ありけるが、小熊を鉄鎖にて木に繋げり。大人も小児....
望郷」より 著者:服部之総
ないみでよい参考になると思う。 札幌となればことが変る。この石狩平野は、小説『石狩川』がくりひろげているような光景で、太政官政府の開拓使時代に拓かれたものであ....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
た。乗り込むと間もなく、汽車は駅のホームを離れた。いくつかの駅を過ぎて、窓の下を石狩川が流れだした。雨はいつか雪に変っていた。窓外の風物が、しだいに異境らしい侘....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
を束ねて作った手草で患者を打ちすえるのである. ――コタン版ローレライの伝説――石狩川の上流,石北線|愛別駅の愛別市街附近にカムイオペッカウシ(神様が川岸で陰部....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
u-charo〕 奥へ行く・道・の口)と云うはずである。 宗谷線が永山駅を出て石狩川を渡り、比布川に沿うて北上する川口の所に、比布川に沿うて細長い※ッショとい....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
サル地方のアイヌで、このように一応北海道の各地の海岸に定着したアイヌが、そこから石狩川とか十勝川とか沙流川とか、大きな川をさかのぼって次第に北海道の内陸に占拠す....