石竹色[語句情報] »
石竹色
「石竹色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石竹色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
経のように震わせている。植物と言うものの気味の悪さ!
蟇
最も美しい
石竹色《せきちくいろ》は確かに蟇《ひきがえる》の舌の色である。
鴉
....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
来る。洞窟の中は薄暗かった。岩を刳り抜いて作られた龕から、獣油の灯が仄かに射し、
石竹色の夢のような光明が、畳数にして二十畳敷きほどの、洞窟の内部を朦朧と烟らせ、....
「継子」より 著者:夢野久作
らした美しいマダムで、全身が刺青のように青光りする波斯模様の派手な寝間着を着た、
石竹色のしなやかな素足に、これも贅沢な刺繍のスリッパを穿いていたが、その顔は大理....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
「……これは又……どうして……」 「お久しゅう御座います」 若侍は美しく耳まで
石竹色に染めて眼を輝やかした。 「イヤ。まずまずお話はあとから……こちらへ上り下....
「ある探偵事件」より 著者:寺田寅彦
にしゃがんでいたのを、やっと捜し出して連れて来たこともあった。スマラグド色の眼と
石竹色の唇をもつこの雄猫の風貌にはどこかエキゾチックな趣がある。 死んだ白猫の....