石鑿[語句情報] » 石鑿

「石鑿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石鑿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
ね」 兼「己のア是だ、この拇指を鑿で打切ったのだ」 婆「へえー怖ねいこんだ、石鑿は重いてえからねえ」 兼「己ア石屋じゃアねえ」 婆「そんなら何だね」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 作事小屋には、誰か仕事をしかけて置いてあるらしく、切石がいくつも転がって、石鑿《いしのみ》なども放り出されてありました。 石工《いしく》の坐ったと思われ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
その次を」 「よしよし、わしが唱《とな》えるから、あとをつけろや」 東妙和尚は石鑿《いしのみ》を地蔵の御衣のひだに入れて直しながら、 さいの河原に集まりて、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぎ込んで、後ろの糸革袋《いとかわぶくろ》の中から取り出したのが金槌《かなづち》と石鑿《いしのみ》です。それを両手に持って、小屋の中へ立てかけた悪女の女人像をじっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
墓」 とある。 この二つの石塔が、どことは知らぬ荒草離々たる裾野の中に、まだ石鑿《いしのみ》のあとあざやかに並んでいる。近づいて見ると、その後ろに墓守が二人....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
何を、何をしてござるのか。」と、廉平はわざと落着いて、下からまず声を送った。 「石鑿を研ぐよ。二つ目の浜の石屋に頼まれての、今度建立さっしゃるという、地蔵様の石....
海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
を云いますよ」 「どんな事を云っておる」 「取りとめのない事でございますが、礁へ石鑿を打ちこむと、血が出たとか、前日に欠いであった処が、翌日往くと、元の通りにな....